３定道議会予算特別委（２８年１０月４日）　保護者向け啓発資料を新たに作成へ　交通安全対策で道教委

（道議会 2016-10-06付）

　四日の三定道議会予算特別委員会第二分科会では、交通安全対策について質疑が行われた。

　三好雅委員（自民党・道民会議）の質問に対し、道教委は、道警がまとめた二十二～二十六年度の交通事故による学年別死傷者数の統計をもとに、「一年生が最も多く被害に遭っている。発生状況は、一年生に着目してみると、横断歩道以外での横断や、飛び出しによる事故が多く、発生時期は六月、発生時間帯は十四時台が最多」であると説明した。

　梶浦仁学校教育監は「入学後はもとより、入学前の段階での交通安全に関する取組を一層充実させる必要がある」とし、「保護者や幼稚園教諭等に対して、入学直後の子どもたちの交通事故の実態を正しく認識させ、入学前の子どもへの交通安全の取組を充実させるため、幼稚園教諭等を対象とした研修会において、幼児の心身の発達の段階や地域の実情を踏まえ、幼児に対する交通ルールや安全な通行に必要な知識・技能を効果的に身に付る指導の在り方を学ばせるよう取り組んでいく」と、今後の取組を示した。

　また、「新一年生の交通安全について示した保護者向けの啓発資料を新たに作成し、就学時健康診断や一日入学等の機会に配布するなどして、小学校と幼稚園や保育所等とが連携して、様々な交通安全教育の充実に取り組むよう、市町村教委等へ働きかけるなどして、交通安全教育の一層の充実を図り、子どもたちの歩行中の交通事故を少しでも減らすよう取り組んでいく」と答弁した。

(道議会 2016-10-06付)