学校施設の全煙突を調査 札幌市教委のアスベスト対応
(市町村 2016-11-17付)

 札幌市教委は、市立の全幼稚園、小・中学校、高校、特別支援学校の学校施設において全煙突を対象とした調査を実施する。十五日に開かれた文教委員会で説明した。煙突の本数のほか、断熱材の石綿の有無について調査する予定。早ければ今月下旬にも調査を開始することとしており、石綿の含有が確認された場合は順次改修していく予定となっている。

 市教委では、先月二十五日に石綿含有の可能性がある断熱材を使用している煙突を所有する学校百二十八校に対して調査を依頼。小・中学校十五校において給食用ボイラーの煙突内で断熱材の疑いのある落下物が確認されたことからボイラーを停止した。

 その後の調査で落下物に石綿の含有が確認された十三校について、煙突の改修を進めており、十二月中旬に五校の煙突改修が完了する予定。残り八校についても三学期が始まる前に工事が完了するよう準備を進めている。

 文部科学省から煙突断熱材等の使用状況調査を依頼されていることから、学校施設における全煙突を対象とした調査を実施する。早ければ今月下旬から実施する予定で、石綿含有の可能性がある断熱材を使用している煙突は百五十本程度と想定しており、その改修にかかる費用として五億円程度を見込んでいる。

(市町村 2016-11-17付)

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