士別市教委が小・中適正配置計画改訂案示す 30~31年度、2小学校の統合検討(市町村 2016-11-16付)
【旭川発】士別市教委は、二十八年度改訂小・中学校適正配置計画案をまとめた。児童数が減少し入学者の見込みが少ない中士別小学校と、学校施設の老朽化が進んでいる士別西小学校で統合を検討。中士別小は三十年度から士別小学校、士別西小は三十一年度から士別小と士別南小学校に分割して統合する考えを示している。
市教委では、第一期を二十三~二十九年度、第二期を三十~三十六年度、第三期を三十七~四十二年度までを計画期間とした現行の計画を二十三年三月に策定した。
しかし、東日本大震災以降、全国的に学校施設の耐震化を進める動きが加速していることを踏まえ、第二期以降の計画を見直すこととした。
今回まとめた改訂案では、既存の耐震化施設の有効利用を図る観点から、市の財政状況を考慮した上で、当初は建替を予定していた施設も学校規模にかかわらず統廃合の対象としていく方針を示した。
現在、小学校八校、中学校五校のうち、耐震化が完了していない学校は小学校三校、中学校一校。その中で、児童数が減少し入学者の見込みが少ない過小規模校の中士別小と、学校施設の老朽化が著しい小規模校の士別西小を統合の対象とする案を示した。
スケジュールをみると、中士別小は三十年三月に士別小、士別西小は三十一年三月に士別小と士別南小に分割して統合することを盛り込んだ。
残る未耐震化の施設では、温根別小学校体育館は耐震化工事を行う。朝日中学校は、既存校舎の一部を有効活用して耐震化工事を行い、体育館は中学校に隣接する糸魚小学校体育館との共有化を視野に、新たに建設する建物は必要最小限の範囲にとどめる方向で改築を検討する。
このほか、計画期間を見直し、第三期計画期間を廃止。第二期およびその後の対応については、学級編制基準の見直しや教育制度改革、社会情勢の変化や地域の人口減少などが想定されることから、児童生徒数の状況を踏まえた上で、学校の適正配置を検討していく。
現在、市教委では改訂案についてパブリックコメントを募集している。十一月二十一日まで。
(市町村 2016-11-16付)
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