本質見極め授業改善を　北理研が冬季研究大会開く

（関係団体 2017-01-19付）

研究部提言や研究発表、講演などを行った

　道小学校理科研究会（＝北理研、村上力成会長）は十三日、札幌市立北野小学校で第十一回冬季研究大会を開催した。全道の各支部から約百十人が参加。研究主題「科学の可能性を見いだし、自然と向き合う問題解決」のもと、研究部提言や研究発表、講演を行うなど、理科教育の充実を図った。

　開会式では、村上会長があいさつ。昨年十二月に示された中央教育審議会の答申に言及し、「目先の言葉にとらわれるのではなく、答申から教科の本質を見極めた上で授業改善の必要性を読み取ってほしい」と述べた。

　また、全国大会の研究発表や年間研究の成果発表など今回の大会の概要にふれ、「積極的に討議に参加し、有意義な一日としてほしい」と呼びかけた。

　来賓祝辞では、文部科学省初等中等教育局教育課程課の鳴川哲也教科調査官と、札幌市教委の小林明弘企画担当係長が登壇。鳴川氏は「実りある会としてほしい」と、小林係長は「今回の大会で明らかになった成果と課題を今後の教育実践に生かすとともに、それぞれの地域・学校など周囲の方々に広げてほしい」と呼びかけた。

　引き続き、研究部提言を実施。鈴木圭一研究部長が研究主題「仲間と共に自然を見つめ、学ぶ喜びを生み出す問題解決」の解明に向け、釧路で行われた全道大会など本年度の取組を振り返ったほか、次年度の方向性を示した。

　また、二十八年十一月下旬に開かれた第二回札幌支部理科教育研究大会における成果と課題を報告したほか、二十八年十一月中旬に大阪で開かれた第四十九回全国小学校理科研究大会での研究発表や視察報告も行った。

　午後からは、小学三～六年生の学年別に分科会を実施。このあと、文科省の鳴川教科調査官が「資質・能力を育むこれからの理科教育」と題して講演した。

(関係団体 2017-01-19付)