札幌市小学校教頭会が全市研究大会　職能向上へ連携深めて　研究発表や講演などで研鑚

（関係団体 2017-01-20付）

本年度４回目の全市研究大会

　札幌市小学校教頭会（末原恵蔵会長）は十六日、ホテルライフォート札幌で二十八年度第四回全市研究大会を開催した。研究主題「心豊かでたくましく生きる子どもを育む信頼される学校教育」のもと、厚生部と保健体育部の研究発表や、五地区の活動発表、講演などを通して、教頭としての職能向上を図った。

　冒頭、末原会長があいさつ。午後に行われる講演にふれ、「教頭として最新の特別支援教育の動向を理解し、障がいのある人に対してどのように向き合い、円滑な学校運営を推進していくかを考える貴重な機会」と呼びかけた。

　研究大会の意義に言及し、「教頭としての職能を向上させる場となるとともに、教頭同士の結び付きを一層深める場にしたい」と述べた。

　来賓あいさつでは、札幌市小学校長会の渡辺元会長が登壇。次期学習指導要領改訂をめぐる動向などにふれ、「管理職として常に研鑚を重ね、研修を深めることは私たちの責務」と強調。研究成果に期待を寄せた。

　続いて、三ヵ年継続研究の研究主題「心豊かでたくましく生きる子どもを育む信頼される学校教育」のもと、厚生部と保健体育部が研究発表を、中央区・白石区・手稲区・清田区・北区が活動発表を行った。

　このうち、厚生部では、石山小学校の小菅雄介教頭と平岸西小学校の小西公人教頭が、研究主題「心豊かでたくましく生きる子どもを育む活力ある職場づくり」についての研究成果を報告。職場のコミュニケーションづくりや教員のメンタルヘルス、保護者対応について説明した。

　教員のメンタルヘルス保持については、「不調な教員が抱きやすい心情を知る」「業務の特性にかかる要因を知る」など、教頭として留意するべきことを示したほか、不調な教員の話を聞き、適切な情報を提供するなどその対応方法を説明した。

　このあと、札幌大学非常勤講師で学生相談室専門員の前野紀惠子氏が「発達障がいへの理解と対応」と題して講演した。

　また、「教頭として、発達障がいのある人たちにどのように向き合い円滑な学校運営を行っていくか」をテーマに交流会を行った。

(関係団体 2017-01-20付)