道特別支援学校長会石狩支部　教育課程の改善・充実を　セミナー開き専門性向上

（関係団体 2017-01-24付）

特別支援学校の教員約１００人が参加

　道特別支援学校長会石狩支部（藤根収支部長）は十一日、真駒内養護学校で教育課程セミナーを開催した。特別支援学校の教員約百人が参加。講演やワークショップを通して、教育課程の改善・充実に向け研鑚を積んだ。

　同セミナーは、主催・運営すべてを同支部の会員が行っているもので、ことしで三回目。特別支援学校で学ぶ児童生徒の学力向上の内容や方策について検討し、受講者の専門性を高めるとともに、各学校における教育課程の改善・充実に資することが目的。

　開会式では、藤根支部長があいさつ。学習指導要領の改訂に向け、「変化の激しい社会に生きる子どもたちが、未来をつくりだす力を育んでいくことができるように、教育課程などの改善を図ることが求められている」と述べ、「特別支援学校の教育課程や、最新の教育動向等を把握し、各学校で役立ててほしい」と積極的な参加を呼びかけた。

　「特別支援学校教育にかかわる今日的な動向」についても説明。自立活動や重複障がい者の教育課程についてなど、特別支援教育を中心に次期学習指導要領の方向性を解説し、取り組むべき内容を示した。

　つぎに、道立特別支援教育センター教育課聴覚・言語障がい教育室長の青木淳氏が「教職員の組織力を生かしたカリキュラム・マネジメント」と題して講演。青木氏は、カリキュラム・マネジメントについて、「社会の急速な変化の中で、流れに対応できる子どもを育てていくことにつながる」とその重要性を説明。また、カリキュラム・マネジメントを進めるためには、「社会に開かれた教育課程」「人生を主体的に切り拓くための学び」「子どもの行動を理解すること」が必要だと述べた。

　このあと、ワークショップを行い、「教育課程の改善につながる授業改善～アクティブ・ラーニングの重視に学校ではどのように対応したら良いか」をテーマに、グループ別に協議した。

(関係団体 2017-01-24付)