北海道新英研が研究集会　楽しく分かる外国語教育　５０回記念講演や実践報告等

（関係団体 2017-01-24付）

１００人が参加した第５０回記念大会

　北海道新英語教育研究会（＝北海道新英研）は十四日、市立札幌大通高校で全道外国語教育研究集会第五十回記念大会を開いた。百人が参加し、テーマ「たのしく、よくわかる外国語教育を目指して」のもと、記念講演や実践報告などを行った。

　北海道新英研は、英語教育の自主的な研究会を行うこと、また、言語の本質に立った英語教育を通して、生徒の人間性を高め、国際理解を深める教育実践を行うための研究活動・実践交流を進めることを目的に、一九六六年に発足。毎年一月に全道外国語教育研究集会、八月に夏季研究会を開くなどの活動を続けている。

　この日の第五十回記念大会には百人が参加した。主催者を代表して野村建治共同代表が開会あいさつ。「私たちは、言語教育を通じて、生徒に社会を客観視し変革する視点を身に付けさせなければ」などと述べるとともに、研究集会において、交流を通し学びを深めるよう期待した。

　続いて、「全道外国語教育研究集会五十年を概観し、展望を語る」と題し、北海道新英研顧問で、道教育大学の小山内洸名誉教授が、五十年にわたる北海道新英研の活動や英語教育の動向などを振り返った。

　また、「英語教師の英語力・授業力・教育力を高める」「生徒をとことん愛し、一人ひとりの自己肯定感を養う」「英語教育がどこに連れて行かれようとしているのかを自分の目と耳と頭で分析、検討、批判する」ことの大切さを訴えた。

　そのあと、「あなたが英語を学ぶとき、使うとき、教えるとき、〝楽しい〟と感じるのはどんなことですか？」をテーマに、ワールドカフェを行った。

　午後からは、立教大学の鳥飼玖美子名誉教授が「英語格差を飛び越えるための英語学習」と題して記念講演。

　道内の中学校、高校の実践報告も行った。

(関係団体 2017-01-24付)