札幌市教委　高校等生徒通学交通費助成　３０年度実施へ準備推進

（市町村 2017-02-16付）

　札幌市教委は、高校等生徒通学交通費助成事業の三十年度実施に向け、二十九年度に準備作業を本格化させる。市内・石狩管内の高校等に通う市内在住生徒に、通学に要する交通費のうち、基準額を超える額の半分を助成するもの。助成開始に向け、管理システム構築の外部発注のほか、制度設計に向けた検討を進めていく。

　三十年度に市内在住の高校生が市内・石狩管内の高校等に通学する人数は四万七千人程度。公共交通機関を使って、市内・石狩管内の高校に通学する生徒は、少なくない。特に南区に住む生徒は通学距離が長く、交通費の負担も大きくなっている。

　市教委では、すべての子どもが交通費の負担などで進路選択の幅を狭めるのを防ぐため、同事業に着手。石狩管内の高校等に通う市内在住生徒に、通学に要する交通費のうち、基準額を超える額の半分を助成することとした。助成対象は五千六百人程度を想定している。

　二十九年度は管理システムの構築や制度設計を実施。年度初めに管理システム構築を外部に発注するほか、助成金の支給時期などの検討を行う。

　また、進路指導が本格化する夏休み明けを目途に、市内の全中学校や、対象となる生徒が在籍する高校に制度を周知する予定。三十年度からの事業開始に向けて準備を進めていく。

(市町村 2017-02-16付)