札幌市教委　新採用教員育成セミナー　学級経営の基本学ぶ

（市町村 2017-02-17付）

７０人が学級経営や授業の指導法などを学んだ

　札幌市教委は十四日、市内ちえりあで教員育成フレッシャーズセミナーを開催した。四月から教員となる大学生など約七十人が参加。札幌市の教育に関する講義や演習等を通して、教員としての心構えを学んだ。

　この取組は、札幌市の教育について理解を深めるとともに、学級経営や授業等の基本的な指導法を身に付け、新年度から教職に就く上での意欲向上を図ることが目的。二十六年度から実施しているもので、札幌市公立学校教員の採用候補者のうち、大学・大学院の新卒者が対象となっている。

　はじめに引地秀美学校教育部長が「若い先生に期待を込めて」と題して講話した。教師の心構えとして、「常に子どものそばにいる」「授業を楽しむ」「時間や約束を必ず守る」「若さを前面に出し、積極的に動く」「メモや記録を上手にとる」―の五点を提示。「仕事でうまくいかないことがあるかも知れないが、周りの先生に相談し、自分らしさを発揮して頑張ってほしい」とエールを送った。

　続いて、長谷川正人教育課程担当課長が札幌市の教育について講義。市の目指す人間像「自立した札幌人」の育成に向けた学校教育の重点を紹介。学ぶ力や豊かな心、健やかな身体の育成に向けたポイントや実践例を示した。

　このあと、札幌市立西岡北中学校の須藤勝也校長が教師に求められる力について講義した。

　午後からは、子ども理解と危機対応について演習を実施。校種別に分かれて理科指導や生徒指導、授業づくりなどの演習も行った。

(市町村 2017-02-17付)