釧路市２９年度予算案　教育費は２割増、６４・８億円　学力検査の結果踏まえ個別復習教材を導入

（市町村 2017-02-17付）

　【釧路発】釧路市は十五日、二十九年度予算案を発表した。一般会計は前年度と同額の九百七十二億円で、うち教育費は一九・一％増の六十四億八千二百六十万円を計上した。義務教育学校として阿寒湖小と阿寒湖中を統合する新校舎の基本設計・実施設計に着手。学力到達度を把握するための標準学力検査を実施し、その結果を踏まえた個別復習教材を導入するほか、学生による長期休業中の学習サポートも行う。図書館整備では十五億四千二百万円を盛り込んだ。

　教育関連事業はつぎのとおり（金額単位・万円）。

▼保健・医療の充実

▽生活習慣に関する調査・運動実践＝二九四―小学生対象の運動実践（ヒップホップダンス教室）、若者健診・札幌医科大との連携によるキッズ健診

▼子育て支援の充実

▽ひとり親家庭就労自立支援促進＝一二二―ひとり親家庭対象の就労サポート、学習の場の提供

▽ひとり親家庭自立支援給付金＝二、四四九

▼青少年の健全育成

▽キャリア教育推進＝四三

▽放課後子どもプラン＝二八五―放課後チャレンジ教室の継続（興津小）

▼交通安全・防犯体制の充実

▽地域見守り安全マップづくり推進＝四六―小学校における安全マップ作成

▼生涯学習の推進

▽図書館整備＝一五四、二二七―図書館内部造作、工事監理業務、図書館資料整備、図書館システム拡張

▽文学館開設＝一、四一〇―文学館開設資料収集、文学館展示物作成

▽子ども読書活動推進＝一六―学校ブックフェスティバル開催

▽こども遊学館管理運営＝一九九―非常用照明蓄電池交換

▼学校教育の充実

▽確かな学力向上推進＝一〇四―地元教育大との連携による長期休業中の学習サポート

▽学力到達度調査＝五四〇―学力到達度を把握するための標準学力検査の実施・個別復習教材の導入

▽わかりやすい授業の取組＝二二五―研究指定校等における授業への実物投影機導入拡充

▽研究指定校拡大＝二五

▽スクールソーシャルワーカ活用＝四七四

▽不登校対策＝二二―不登校児童生徒を対象とした宿泊体験学習

▽いじめ非行防止対策＝一九〇―Ｑ―Ｕ、アセスによる学校適応度の把握

▽コミュニティ・スクール活用推進＝一八一

▽特別支援教育推進＝二三―専門家による巡回相談

▽特別支援学級事業＝一、〇三六

▽ふれあいと魅力ある学校づくり支援＝九四

▽地域とともに子どもを育む学校づくり推進＝五四

▽家庭教育支援＝四八八

▽地域人材育成推進＝三二九

▽防災教育推進＝二〇

▽学校施設耐震化ＰＦＩ＝五、五一六

▽学校図書館活用支援＝九〇

▽教育推進基本計画策定＝三〇

▽阿寒湖温泉地区学校施設整備＝三、七四九―阿寒湖小中基本・実施設計

▽「ふるさとの森が育む」学びの環境整備＝二、八三三

▽学校施設環境整備＝二〇〇―学校施設の樹木剪定

▽小学校施設整備＝四一五―青葉小の屋内消火栓ポンプ整備（ゼロ市債）

▽旧弥生中解体＝一九、九〇〇

▽コンピューター導入整備＝八七三

▽校内ＬＡＮ整備＝六二

▽教材整備＝一二〇

▽就学奨励事業＝二六、三二三

▽教職員住宅維持管理＝五〇四―音別教員住宅改修（ゼロ市債）

▽こころの劇場鑑賞＝一〇九

▽口腔健康管理＝九五四―フッ化物洗口の全校実施

▽学校給食費長期未納者に対する支払催促＝一一六

▽学校給食センター管理運営＝一八五

▽北陽高地域材活用机・椅子整備＝六三九

▽北陽高創立六十周年記念事業＝一三五

(市町村 2017-02-17付)