道議会文教委（２９年２月２３日）　児童生徒と学校に意識の差　体育授業の目標提示等

（道議会 2017-02-28付）

　道教委は、二十三日の道議会文教委員会で、体育授業における指導について、児童生徒と学校との間に意識の差がみられることを明らかにした。

　堀本厚健康・体育課長は、「二十八年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の質問紙調査で、「授業の冒頭で目標を示す活動」について、「小学校では〝示されている〟と回答した児童が約四四％に対し、〝示している〟と回答した学校は約九八％。また、中学校では、〝示されている〟と回答した生徒が約五二％に対し、〝示している〟と回答した学校が約九九％」と報告した。

　「授業における振り返りの活動」でも、「〝行っている〟と回答した割合は、小学校では、児童の回答は約一九％に対し、学校の回答は約九四％、中学校では、生徒の回答が約三五％に対し、学校の回答は約九六％となっている」と説明。

　「いずれの項目においても、学校の意識よりも、児童生徒の意識が低い状況にあり、学校が指導を行ったと考えていても、そのように受け止めていない児童生徒が一定割合存在している」と分析した。

　その上で、「体育授業において、児童生徒に対し、目標を明確に分かりやすく提示することと併せて、学習内容の確実な定着に向けた振り返りの活動の充実を図るなど、具体的な授業改善に向けた取組を学校全体で進めていく必要がある」との考えを示し、「各学校において、児童生徒の実態等を踏まえた授業改善がより一層推進されるよう、分析結果等を活用しながら、市町村教委や学校への指導助言に努めていく」と答弁した。

　山崎泉委員（北海道結志会）の質問に答えた。

(道議会 2017-02-28付)