札幌市高教が第５０回定期大会　生活を守る活動に全力　２０１７年度の運動方針決定

（関係団体 2017-03-23付）

長時間労働常態化の解消を目指すことなどを確認した

　札幌市立高校教職員組合（＝札幌市高教、細井純執行委員長）は三月上旬、道教育会館で第五十回定期大会を開催した。二〇一七年度の運動方針を決めたほか、「生活と権利の擁護に向けた取り組み」「教育条件整備・民主教育確立に向けた取り組み」など六つの運動の進め方を確認。役員改選では細井委員長を再任した。

◆細井委員長再任

　冒頭、細井委員長があいさつ。六年前の東日本大震災の犠牲者に対する追悼の言葉を述べたほか、森友学園問題にふれ、「以前北海道においてクリアファイルに関する調査が行われた一方で、森友学園が運営する幼稚園での政治的中立に反している指導が行われても許されている」と疑問を投げかけた。

　来賓あいさつのあと、議事に移行。二〇一六年度の活動経過を報告したほか、二〇一七年度の役員体制、運動方針などを決定した。

　二〇一七年度の運動について、藤田直人書記長は「市労連や札幌地区連合、北教労協の一員として、組合員とその家族の生活を守るための活動に全力を注ぐ」と強調。組織と教育条件改善につながる様々な取組を強化するとともに、長時間労働常態化の解消を目指すことを確認した。

　また、「主幹教諭の導入」「学校職員評価制度」「査定給与制度」に反対し、実体化の阻止に取り組むことも示した。

　質疑では、西区の国立病院機構北海道医療センターに同機構八雲病院の機能が一部移るのに伴い、札幌市立山の手養護学校の校舎が解体され、センター敷地内に造る新たな学校に関して、今後きめ細かな情報提供を求める要望が出された。

　二〇一七年度役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽執行委員長＝細井純（大通高教諭）

▽副執行委員長＝高瀬敏樹（旭丘高教諭）、野村富之（藻岩高教諭・新）

▽書記長＝佐々尾知（啓北商業高教諭・新）

▽書記次長＝井上貴志（平岸高教諭・新）、武田考介（清田高事務主任・新）

(関係団体 2017-03-23付)