道教組が第30回定期大会開く 学ぶ喜び保障する教育を 協力・共同の学校づくり拡大(関係団体 2017-03-16付)
2017年度運動方針を決定した
道教組(川村安浩執行委員長)は十一・十二日、札幌市内の道高校教職員センターで第三十回定期大会を開いた。「子どもたちの〝命を大切にし、学ぶ喜びを保障する教育・学校づくり〟の取組を進める」「子どもや教師から〝ゆとり〟を奪い、差別と競争の教育を進める次期学習指導要領を批判的に分析し、すべての子どもが学ぶ喜びを感じ、生きる力(自立心)が育つ教育課程・授業づくりに努める」ことなどを盛り込んだ二〇一七年度運動方針を決めた。また、当面する重要課題として、「協力・共同(協働)の学校づくりの合意を職場で広げる」ことなどを挙げた。
初日には、川村執行委員長があいさつ。「学びの本質は何であるのか、学びの真実はどこにあるのかをしっかりと見通し、子どもたちの確かな学びと豊かな成長を守り抜こう」と呼びかけた。
また、「協力・共同の学校づくり」の重要性を指摘し、「子どもの発達を保障することを中心課題に据え、そのためには、どう学校をつくっていくのか、学校づくりの真実を確かめ合おう」と訴えた。
さらに、「〝教師は真実を見通す目をもち、子どもたちには真実を見抜く目を育てる〟という立場を堅持したい。それが私たち教職員の責務」と述べた。
議事に入り、執行部が二〇一七年度運動方針案を提案した。
運動方針では、具体的運動の進め方として、「子どもたちの〝命を大切にし、学ぶ喜びを保障する教育・学校づくり〟の取組を進める」「子どもや教師から〝ゆとり〟を奪い、差別と競争の教育を進める次期学習指導要領を批判的に分析し、すべての子どもが学ぶ喜びを感じ、生きる力(自立心)が育つ教育課程・授業づくりに努める」「ゆきとどいた教育を求める教育全国署名運動をさらに発展させ、国と道による少人数学級の拡大実施を迫る運動を進める」「多忙化を解消し、子どもたちにゆきとどいた教育を保障するため、労働時間短縮・諸権利を守る取組を進める」ことなどを掲げた。
また、当面する重要課題として、「協力・共同(協働)の学校づくりの合意を職場で広げる」「職場の教職員を誘い、全道連鎖学習会の成功を目指す」ことなどを挙げた。
討論では、教育をめぐる情勢や職場の状況などに基づき、「職場で困っている先生たちに、積極的に声をかけていく必要がある」「教育運動の根底に、子どもたちの視座を置いて取り組みたい」などの意見が出た。
運動方針は全員一致で決定された。
(関係団体 2017-03-16付)
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