帯広市幼保小中連携推進委員会 今後は教育課程の連携も 各連携エリアの実践を交流(関係団体 2017-03-10付)
各エリアファミリーから代表2~3人が参加した
【帯広発】帯広市幼保小中連携推進委員会(真下正則委員長)は二月中旬、帯広市役所で幼保小中連携エリア実践交流会を開催した。各エリアの代表約五十人が参加し、実践交流、意見交流を行った。参加者からは、エリアファミリーの取組について、「さらに充実させたい」「教育課程の連携を実現させていきたい」などの声が上がっていた。
冒頭、帯広市教委の橋場仁学校指導担当部長があいさつ。近年の教育行政にふれた上で、「数多くの教育課題を解決する方策として、エリアファミリーの考え方は非常に有効」と強調。「今後も、〝エリアファミリー構想〟の連携体制を強固にし、一層効果のある取組とするために、エリアすべての教員と指導者の連携が進むよう取組の充実を図っていきたい」と呼びかけた。
続いて、帯広市立大正小学校の井出賀津雄校長が、帯広市エリアファミリー「第七中エリア」の実践を発表した。
井出校長ははじめに、同エリアの現状について、「家庭や地域が連携し、保育所や小・中学校に協力的」「学校の農園体験、地域での社会体験が充実している」などと紹介した上で、課題として、「小一プロブレム、中一ギャップは少なからずある」「保・小・中の職員の交流が少ない」などを挙げた。
その上で、具体的な取組として、①情報共有②基本的学習習慣の確立③なめらかな接続と成長④発達支援・子育て支援―の四点を提示した。
①については、合同生徒指導会議や合同教育課程会議などで異校種間職員の交流を行い、「その中で保育所・児童保育センター・小学校・中学校で一貫した取組を目指すことなどを確認した」と報告。
②では、「七中エリアの日」と「ノーテレビ・ノーゲームデー」を設定したほか、宣伝チラシによる七中エリアの宣伝を行ってきたことなどを伝えた。
③については、進学の円滑な接続と健やかな成長を目指して、小・中学生が合唱交流を行ったり、保育所と小学校、中学校が合同で運動会や相撲大会を実施したりするなど、積極的に交流してきたことなどを紹介。
④に関しては、子どもたちの健全育成に向け、保護者向けの教育講演会を行ったことなどを報告した。
このあと、各エリアの状況について実践交流・意見交換を実施。参加者から、「エリアファミリーは、帯広市の核となる取組。ほかのエリアの取組を生かしてさらに充実させていきたい」「学力・体力・生活に関する情報発信を、エリアに進めていくことが重要だと感じた。今後は、教育課程の連携を実現させていきたい」などの意見・感想が挙がっていた。
※キーワード
▽帯広市エリアファミリー構想
帯広市では、子どもの育ちと学びをつなぐため、帯広市内の幼稚園、保育所(園)、児童保育センター、小学校、中学校の連携体制を模索している。
東京都北区の「ファミリー構想」を参考に、連携推進の仕組みとして、中学校区を一つのエリアと考える構想を立て、各エリアの連携を強化するとともに、子どもを中心に据えた共通理解を図り、様々な取組を実践している。
(関係団体 2017-03-10付)
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