大樹町の29年度教育行政執行方針―浅井教育長説明 宇宙を教材に授業づくり 〝大樹学〟でJAXA支援事業(市町村 2017-04-05付)
大樹町教委・浅井真介教育長
【帯広発】大樹町教委の浅井真介教育長は三月上旬、第一回定例町議会で二十九年度教育行政執行方針を説明した。二十四年度から指定を受け、実施している「学校力向上に関する総合実践事業」を推進し、加配教員を活用したチーム・ティーチングや習熟度別指導を行うとともに、「学校だより」などを活用して家庭と連携した取組を進めていく考えを示した。このほか「小中高十二年間を見据えて計画的に進める実践研究の取組を家庭や地域との連携のもとで進めることができるよう支援していく」と表明した。「大樹学」の推進では、新たに、JAXAの学校支援事業を活用し、宇宙を教材とした授業づくりを進める。
執行方針の概要はつぎのとおり。
【生涯にわたり育てる環境づくり】
▼学校教育の推進
▽確かな学力の育成
学力向上の取組においては、大樹小学校が二十四年度から指定を受け、大樹中学校と連携した「学校力向上に関する総合実践事業」の取組によって、大樹小・中とも、年々、全国・全道との差を着実に縮めている。今後も実践事業を推進し、加配教員を活用したチーム・ティーチングや習熟度別指導を行うとともに、「学校だより」などを活用して家庭と連携した取組を進めていく。
特別支援教育においては、大樹小に八人、大樹中に一人の支援員体制を継続し、児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じた指導および支援を行っていく。
▽豊かな心の育成
道徳教育においては、児童生徒が道徳的価値について自ら考え、実際に行動できるよう、道徳教育用教材『私たちの道徳』を年間指導計画に位置付け、効果的に活用するとともに、体験活動を活用した道徳の時間の充実に努めていく。
▼地域全体で育てる体制づくりの推進
▽小中高連携の推進
町の特色を生かした教育内容を取り入れた「大樹学」の推進など、小中高十二年間を見据えて計画的に進める実践研究の取組を家庭や地域との連携のもとで進めることができるよう支援していく。
「大樹学」の推進では、新たに、JAXAが実施する学校支援事業を活用し、宇宙を教育素材(人材や素材)とした授業づくりに向けた取組を進めていく。また、二十七年度から指定を受け、取り組んでいる、「小中高一貫ふるさとキャリア教育推進事業」についても、地域の企業等と連携した取組を引き続き進めていく。
▽地域の教育力の向上
「学校支援地域本部」の機能を拡充するとともに、「大樹子ども未来塾」において、引き続き漢字検定の取組を実施するほか、新たな活動内容も取り入れて、学校を支援する取組を進めていく。
▽大樹高校の充実・活性化への支援
公立高校配置計画による学校再編が進められる中、引き続き、大樹高振興会への助成を継続するほか、「大学進学向上プロジェクト」など、特色ある学校づくりに向けた取組に対し支援していく。また、通学費の助成や各種検定受験料の助成、学校給食の提供などの支援も継続し、学校存置を図っていく。
【生涯にわたり学ぶ環境づくり】
▼生涯にわたる学習活動への支援
▽社会教育活動の推進
ライフステージに応じた学習機会の充実を図るため、幼児教育では、「ブックスタート事業」や「図書館ボランティアの協力による本の読み聞かせ活動」の支援、青少年教育では、町の特徴を生かした生活体験・自然体験による「あつまれ大樹っ子」の実施、成人教育では、町民が自ら学習する「自主学級」の開設への支援や、大樹高と連携した高校開放講座などの開設、高齢者教育では、趣味や特技を生かした「ことぶき大学」の開講など、引き続き取り組んでいく。また、子ども交流事業では、子ども交流推進員を一人増員し、南十勝長期宿泊体験交流協議会(STEP)で展開している「都市と農山漁村との交流事業」など、子どもたちの体験活動や各種交流事業を継続して推進していく。
(市町村 2017-04-05付)
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