道教育大函館校が教職大学院開設式　幅広い知識で教育向上を　２年間で各科目専修免許取得

（学校 2017-04-11付）

第１期生５人と関係者が参加した

　【函館発】道教育大学函館校は三日、同校で、道教育大学教職大学院函館校の開設式を執り行った。第一期生五人と関係者が出席。今後は二年間で、各科目の専修免許状の取得などに向けて模擬授業や現場実習を行っていく。入学した学生は、「免許をもっている教科だけではなく、教育全体について学んでいきたい」と話していた。

　教職大学院では、学校現場や教育に関する諸課題について、理論的・実践的な研究を深め、課題解決に向けての高度な専門的能力や実践力などを形成することが目的。現職教員の院生が対象の「教職実践力高度化コース」と「学校改善力高度化コース」のほか、大学から入学した学生を対象にした「教職基礎力高度化コース」の三つを設置し、学生のニーズに応じた授業を展開している。

　函館校は、道内ですでに開設している札幌校・旭川校・釧路校に続いて四校目。今後はカメラやインターネットなどを活用し、キャンパス同士の現状が把握できる「双方向遠隔授業システム」での参加体験型授業などで交流しながら、教員としての資質・能力向上を図っていく。

　開設式では、はじめに、後藤泰宏キャンパス長があいさつ。「大学院で幅広い知識を習得することで、教育のさらなる向上を目指してほしい」と学生にエールを送った。

　続いて、小松一保院長補佐が登壇し、同大学院の開設までの経緯などを説明した。小松院長補佐は、現在の学校現場や教育に求められていることにふれながら、「函館校の第一期生として自身の能力をしっかり高めてほしい。二年間の短い期間を充実した学生生活にしてほしい」と話した。

　開設式終了後、テレビに映し出されたほかの三校と同時に入学ガイダンスを実施した。このうち講話では、井門正美院長が講師として登壇。学生に学んでほしいことや自身の学生時代の経験などを交えながら講話した。井門院長は「研究テーマをしっかり考え、学生生活の二年間という短い期間でしっかり追求してほしい」と呼びかけた。

(学校 2017-04-11付)