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地域支える学校目指す　八雲町熊石小、熊石中が開校式
（学校 2017-04-14付）

熊石小の齋坂校長は、校旗を手に決意を述べた

　【函館発】八雲町立の雲石小学校、相沼小学校、関内小学校、泊川小学校の統合校として誕生した八雲町立熊石小学校（齋坂道雄校長）と、熊石第一中学校と熊石第二中学校が統合した、八雲町立熊石中学校（蛯子友正校長）は六日、各校の体育館で開校式を挙行した。このうち、熊石小学校では、二年生から六年生の児童四十七人のほか、八雲町の岩村克詔町長や熊石地域の出身者として、同校の校歌を作詞・作曲した俳優の伊吹吾郎氏などが来賓として参加した。開校式では、齋坂校長が八雲町教委の田中了治教育長から校旗を受け取り、地域を支える統合校としての第一歩を踏み出した。

　熊石地域では本年度、小学校は四校を一校に、中学校は二校を一校に統合した。全校生徒数は、小学校が五十四人、中学校が三十六人となった。また、当日は開校式のあと、両校ともに入学式を執り行った。

　このうち、熊石小では、開校宣言に続いて、田中教育長が齋坂校長に校旗が授与した。齋坂校長は「校旗を受け取り、開校をあらためて実感した。今後も誠心誠意頑張っていきたい」と力強く決意を述べた。

　続いて、岩村町長による式辞では、「学校は地域のシンボル。地域の協力・支えを受けながらの活動を通して、地域の道標になるよう期待している」と話した。また、児童に対して、「新しい友達をつくり、勉強と運動に励んでほしい」と新しい学校生活に向けてエールを送った。

　来賓祝辞では、渡島教育局の河原範毅局長が登壇。教育の多様化やグローバル化などにふれながら、「中学校との連携した教育活動などを通じて、新しい時代を生きる子ども、未来を担えるような人材に育ってほしい」と話し、今後の児童の成長に期待を示した。

　開校式終了後に行われた入学式では、新入生七人の入場と紹介に続いて、伊吹氏があいさつ、「校歌の作詞・作曲を通して、自分の故郷に少しでも恩返しができたと思う。新入生の皆さんは、学校生活を元気よく過ごしてほしい」とメッセージを送った。

　校歌斉唱のあと、齋坂校長が登壇し、「一日も早く学校に慣れ、学校に通うことが楽しくなるようになってほしい」と新入生に呼びかけた。また、楽しい学校生活を送るためのルールとして、①元気なあいさつ②勉強・運動を一生懸命に③交通ルールを守る―の三つについて説明した。

　来賓祝辞では、熊石小PTAの田中元会長代行が「たくさん遊び、たくさん勉強して、来年入学してくる子たちのお手本になれるよう頑張ってほしい」と激励した。

　このあと、職員紹介などが行われ、閉会となった。