札幌工科専門学校が第37回入学式 技術者の卵、活躍に期待 大卒者11人含む61人(学校 2017-04-10付)
業界関係者ら多数が見守る中、未来の技術者の門出を祝った
本道唯一の土木系専門学校となっている学校法人常松学園(常松哲理事長)札幌工科専門学校(三上敬司校長)は六日、札幌市内のホテルユキタで第三十七回入学式を挙行した。保護者ら来賓、業界関係者ら多数が見守る中、建設業界を担う技術者の卵六十一人の晴れの門出を祝った。
同校は測量士、土木施工管理技士、建築施工管理技士、造園施工管理技士など、多くの資格を卒業と同時または有利な条件で取得できる道内唯一の土木系専門学校。建設業界の人材不足に対し、企業が社員を同校に委託生として入学させると、学費の一部を免除する「企業委託制度」も実施し、積極的な人材の育成に尽力している。
本年度の入学生は、環境土木工学科二十一人、造園緑地科六人、測量情報科十九人、環境土木・造園施工管理科十五人の計六十一人。
このうち、高校などからの一般入学生は二十四人、企業委託生が二十九人、社会人入学生が八人で、北海道大学やカナダのフレミングカレッジなどの大学卒業者が十一人にものぼっている。深刻な技術者不足が続く中、同校の技術者養成に対する企業等の期待の高さが浮き彫りとなっている。
入学式では冒頭、三上校長が式辞。「本校は長きにわたり、優秀な人材を輩出し信頼を得てきた。これは諸君の先輩方の努力のたまものであり、この良き伝統を守ってほしい」と求めた。また、「勉強はもちろん、多くの資格を取得し、友人をつくり、一歩一歩目標に向かって努力してほしい。本校教職員は一丸となってサポートに全力を尽くす」と決意を述べた。
続いて常松理事長が祝辞。「本校は土木・測量系の人材を供給する専門学校では道内で唯一生き残った学校であり、誇りをもって学んでほしい」「優秀な先生方が一人ひとりに応じた指導をしていくので、安心して勉強してほしい。一歩一歩、毎日の努力を積み重ねていけば必ずや立派な社会人になれる」などと述べた。
また、来賓の今日出人開発局長と、乙井康成国土地理院北海道測量部長が祝辞。このうち今局長は「皆さんと一緒に仕事ができることを期待している」と、将来の建設業界を担う技術者の卵たちに大きな期待を寄せた。
最後に、新入生を代表し環境土木工学科の岩間慧太君が「粘り強く勉学に励み、心身ともに豊かな、立派な技術者となるよう努力することを誓います」と力強く宣誓した。
(学校 2017-04-10付)
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