一歩ずつ進んで成長を　道教育大が２９年度入学式

（学校 2017-04-05付）

１４１１人が大学生活のスタートを切った

　道教育大学は二日、札幌市内のニトリ文化ホールで二十九年度入学式を挙行した。式辞に立った蛇穴治夫学長は、一千四百十一人の新入生に対し、「学びの成果はすぐに表れるものではない」とした上で、「一歩ずつ進んでいけば四年後には間違いなく今の自分とは違った自分がいる」と激励した。

　式では、蛇穴学長が本年度入学生一千四百十一人（学部一千二百四十人、大学院百三十二人、別科三十九人）の入学を許可。

　続いて式辞に立ち、「これから積み上げていく学びの一つ一つは囲碁に例えるなら“布石”のようなもの」とし、「現代社会が求めているもの、課題に立ち向かうとき、その石をどうつないで自分の地をつくっていくかは一人ひとりの戦い方によって違ってくる」と説明。「必要な石を必要な場所に打ち込んでいってほしい」と求めた。

　また、「学びの成果はすぐに表れるものではない」とし、「一歩ずつ進んでいけば四年後には間違いなく今の自分とは違う自分がいる」と呼びかけた。

　来賓祝辞に立った道教委の柴田達夫教育長は「きょうの入学式で皆さんの目的が終わったわけではない。社会人として自立し、より良い人生を生きていくことがこれからの目標になる」と語った。

　また、“お願い”として、「言葉を大切にしてほしい」とし、「何気なく交わされる言葉が子どもたちの人間形成に影響を与える。心豊かに元気に育つためには優しい、心のこもった言葉をかけることが大切。教室でこういった言葉のやり取りを育むのも教師の役割。教育の成否は、日々子どもたちと向き合っている教師にかかっている」と期待を寄せた。

　これらのエールに対し、新入生代表が、「社会性と創造性、人間的知性を備え、今日の社会に貢献できる人間になるよう努力する」と宣誓した。

　式では、在学生がオーケストラ演奏を披露するなど、新生活に臨む後輩を祝福した。

(学校 2017-04-05付)