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市立札幌みなみの杜高等支援　特色あふれる施設公開　カフェ、清掃実習室など
（学校 2017-03-31付）

７月にプレオープン予定のみなみの杜カフェ。テーブルや椅子を設置し、生徒が接客や販売を行う

　市立札幌みなみの杜高等支援学校で二十二日、学校説明会が行われた。地域住民など約二百三十人が参加。生徒が接客や販売を行うみなみの杜カフェのほか、温室、クリーンアップ実習室など、特色あふれる同校を見学した。

　四月一日に開校する同校では、学校教育目標を「さあ出発！～共に歩み　共に感じ　共にひらく」、校訓「らしくあれ」と設定。自分らしく生き生きと社会で活躍する生徒の育成を目指しており、場所は二十四年三月に閉校となった旧真駒内小跡地となっている。

　生徒の特性や将来の就労希望などに柔軟に対応するため、普通科職業コース制（三部門七職業コース）を導入。生産・カフェ運営・外部サービスの三部門があり、生産部門ではみなみの杜ファームとみなみの杜工房の二コースを、カフェ運営部門ではみなみの杜キッチンとみなみの杜センター、みなみの杜サポートの三コースを、外部サービス部門ではみなみの杜クリーンアップとみなみの杜エコサイクルの二コースをそれぞれ設置している。

　生徒は一年次に各コースの基礎・基本を学ぶなど幅広い体験を実施。二年次からは一人ひとりが一年次の学びを振り返り、自分の特性や将来の目標等を考慮しながら三部門七職業コースを選択して学習することとしている。

　説明会では、同校の開校準備を担当した札幌市教委教育推進課の小山学高等支援学校担当係長が概要説明。同校の特色や取組内容を紹介したほか、三部門七職業コースでの実習のみならず、校外の学びを積極的に取り入れ、地域や企業・福祉事業所等と協力して生徒を育てていく方針を述べた。

　続いて、校舎内の見学を実施。生徒が接客や販売などを行うみなみの杜カフェについては、旧真駒内小の木材を使用していること、夏にはオープンテラスが使用可能となっていることを説明した。

　また、温室では野菜や果物等を水耕栽培で育てること、クリーンアップ実習室では、ビルクリーニングの学習のほか、ホテル室内清掃や病院の清掃およびベッドメイキングの実習を行うことも紹介した。

　なお、同校の開校式・第一回入学式は四月十六日に行われる。