札幌市中学校長会が４月例会・研修会　新会長に土佐林氏（伏見中）　権限移譲に伴う課題に対応

（関係団体 2017-04-13付）

２９年度活動方針や活動の重点を確認した

　札幌市中学校長会は十一日、ホテルライフォート札幌で二十九年度四月例会・研修会を開催した。三ヵ年計画の二年目となる共同研究基本主題「未来を築き、ともに社会を創る力を育む札幌市中学校教育」のもと、校長としての研鑚と職能の向上を目指していくことを確認。新会長となった伏見中学校の土佐林仁校長は、これまでの教育の動向から、「今まで以上に学ばなければならない状況に置かれている。積極的に学びの場を求めていきたい」と述べた。＝土佐林会長のあいさつ概要８面＝

　冒頭、土佐林会長があいさつ。一日から県費負担教職員の給与負担等の移譲が実施されたことで、教育施策への具体的な提言など、同会が重要な役目を担っていくことにふれ、「重責を果たすためには、教育施策に関する最新の情報と、教育課題に対する的確な視点が必要。そのための研修・研鑚が、一層、我々に求められる」と強調した。

　また、これまでの教育の動向から、「今まで以上に私たちは学ばなければならない状況に置かれている。積極的に学びの場を求めていきたい」と話した。

　続く議事では、二十八年度の決算・監査報告を行ったほか、二十九年度の活動方針や活動の重点、予算などを決めた。

　活動方針では、三ヵ年計画の二年目となる共同研究基本主題「未来を築き、ともに社会を創る力を育む札幌市中学校教育」のもと、会の組織と機能を一層充実させながら校長としての研鑚と職能の向上を目指していくこととした。

　また、二十九年度は道から札幌市への教職員給与負担等の移譲が行われることから、移譲に伴う諸課題への的確かつ責任ある対応が、同会として求められていることもあらためて確認した。

　活動の重点では、「校長会の組織・運営の強化と研修の充実」「学校経営の改善と充実」「学校経営の条件整備と教職員の待遇改善」「教育関係機関や諸団体との連携強化」―の四点を柱に掲げ、学習指導要領および札幌市学校教育の重点を踏まえた教育課程編成・実施上の諸問題の解決、教職員の待遇改善および福利厚生の充実などに取り組んでいくこととした。

　本年度の役員・監査委員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝土佐林仁（伏見中・新）

▽副会長＝本間玲（山鼻中）、松橋淳（向陵中）、小原善孝（栄南中）、宮森正志（八条中）、横山学（平岸中・新）

▽会計＝小路徹（中島中）

▽監査委員＝齋藤昇一（啓明中・新）、原努（日章中・新）

▽事務局長＝蛯名嘉津夫（柏中・新）

(関係団体 2017-04-13付)