妹背牛町の２９年度教育行政執行方針―土井教育長説明　意欲高める授業づくりを　外国語指導助手の配置拡大

（市町村 2017-04-13付）

妹背牛町教委・土井康敬教育長

　【岩見沢発】妹背牛町教委の土井康敬教育長は、定例町議会で二十九年度教育行政執行方針を説明した。小学校において外国語指導助手の配置を週二日から週五日まで拡大して配置し、英語教育の充実を図る。全国学力・学習状況調査の結果をもとに、学習意欲を高める授業づくり、学習習慣・生活習慣の確立に取り組むとした。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼学校教育

　予測できない将来を生き抜くためには、基礎的・基本的な知識や技能をはじめ、学ぶ意欲、思考力、判断力、表現力、応用力などを含めた幅広い力を育てることが必要となってくる。そのため、授業改善と家庭学習を含めた、望ましい生活習慣の定着が重要で、学校・家庭・地域が一体となって学力向上に取り組む。

　また、全国学力・学習状況調査などで明らかになった課題を解決するために、学習意欲を高める授業の工夫や、学習習慣・生活習慣の確立など、子ども一人ひとりの学力・生活の向上に取り組む。

　特に、必修化される小学校の英語については、すでに、昨年から三年生以上で英語授業を行っているが、さらに二十九年度から、これまで週二日配置していた外国語指導助手を週五日配置することによって、英語が一層身近に感じられる教育への充実を図る。

　加えて、学んだことが、予測不可能な社会環境においても活用できる知識と知恵を培うための「汎用的学力」と、逞しく生き抜く力を育むための心と体力の向上を身に付ける教育に取り組む。

　中学校においては、小学校で身に付けてきた生き抜く力をさらに発展させるため、個々が社会的、職業的自立に向け、必要となる能力や態度を育てるキャリア教育へと連動させた学習を展開し、卒業後の進路など選択肢を広く考えることのできる総合的な学力の向上に取り組む。

　また、小・中学校に学習支援員を継続配置し、基礎的な学力の向上を図る。道徳の教科ばかりでなく、その他の教科や総合的な学習の時間など教育活動全般を通じて、自立心や自律性、自他の生命を尊重する心を育てる教育に取り組む。

　心を豊かにするため、様々なものにふれあう機会は重要で、映像や文字で学ぶより、五感を刺激する学習は、特に、大きな教育的効果があると考えている。そのため、演劇や音楽鑑賞などが身近に感じられる機会を提供し、様々な表現方法を習得することによって、感性や感情表現などの情緒を育てることで、自らが積極的に発表できる力を育てる学習に取り組む。

　子どもの体力や健康状態等を的確に把握するため、全国体力・運動能力、運動習慣等調査などの結果を踏まえ、学校の教育活動全体を通じて、体力の向上および健康的な生活行動や習慣を身に付けさせる学習カリキュラムに取り組んでいく。

　学校がどのような学校経営を行っているのか、参観日はもとより公開授業や、学校だより等によって公表することで、より学校の信頼を得ることのできるよう取り組んでいく。

　特に、保護者をはじめ住民との情報や課題を共有するために、コミュニティ・スクールの仕組みを取り入れるため、学校運営協議会の設置に向け準備を進め、より信頼される学校経営に取り組んでいく。

(市町村 2017-04-13付)