厚真町の２９年度教育行政執行方針＝遠藤教育長

（市町村 2017-04-19付）

厚真町教委・遠藤秀明教育長

　【室蘭発】厚真町教委の遠藤秀明教育長は、第一回定例会で二十九年度教育行政執行方針を説明した。学習課題や指導課題の改善に努め、義務教育九年間を通じて｢生きる力｣を育成。また、十一月に文科省の教科調査官を迎え英語教育研究大会を開催する。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

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▼学校教育

▽子どもの可能性を引き出し、才能や個性を伸ばす教育の推進

　二十九年度も、厚真町学力向上推進委員会を中心にして、学習課題や指導課題の改善に努めながら、義務教育九年間をつなぐ系統性の高い授業づくりを目指すとともに、児童生徒が自ら進んで学習に取り組もうとする学習意欲の向上に努める。

　また、特別支援教育では、小学校において特別支援教育支援員を二人増の五人体制として、個に応じた適切な教育環境の提供に努める。

▽英語を活用しグローバル社会に生きる子どもの育成

　教委では、本年度も厚真町英語教育推進委員会を中心に、教育課程特例校指定による小学一年生からの外国語活動の充実と、小学五年生から中学三年生までにつながるコミュニケーション科の活動、イングリッシュ・デイキャンプや厚真プロジェクト学習など、多様なコミュニケーション機会の確保と充実、カリキュラムづくりや指導の改善を図りながら、児童生徒のコミュニケーション能力の育成に努めるとともに、小学生と中学生の英語能力判定テストの継続実施と中学生の英語検定を積極的に奨励していく。また、本年十一月には文科省の教科調査官を迎えて、厚真中央小学校と厚真中学校が連携して「英語教育研究大会」を開催し、英語教育の成果の公表を行う。

▽質の高い教育を支える教育環境の確保

　小・中学校間の連携・接続の推進については、学力向上や英語教育などを中心に小・中学校の接続を見据えての連携した教育活動を展開してきたが、新しい環境に順応し望ましい学校生活を送る子どもたちの育成を促すために、こども園や小・中学校の学校間の連携を一層密にし、園・小・中学校のスムーズな接続と生活習慣の確立、子どもたちの「生きる力」の着実な育成に努める。

▼社会教育

▽社会全体の教育力の向上

　家庭の教育力向上については、二十七年度から学校、家庭、地域とともに「学習・生活・運動習慣」向上運動に取り組んでおり、それぞれの習慣の向上に対する意識が広がってきている。本年度も引き続き「学習・生活・運動習慣」向上運動をはじめ、子ども情報モラル教室、家庭教育セミナー、ＰＴＡ活動など、子育て等に関する情報提供や学習の機会の充実を図る。

(市町村 2017-04-19付)