小中一貫教育スタート 施設分離型で小清水小・小清水中―小清水町教委(市町村 2017-05-09付)
【網走発】小清水町教委は本年度から、小清水町立小清水小学校と小清水町立小清水中学校において、施設分離型の小中一貫教育を導入している。小学六年生が年十五回程度中学校へ登校し、行事や授業を体験。このほか、新学習指導要領を見据え、現在小学五・六年生を対象にしている外国語活動を小学二・三・四年生から前倒しで実施する。
同町における一貫教育は、両校の教職員が指導観・学力観・評価観を共有。九年間を通じた教育課程を編成し、発達段階に応じて九年間一貫した学習指導や生活指導を行うことで学力向上を図る。また、小学校児童の中学校登校を実施することなどで、中一ギャップの解消を目的としている。
本年度は、小・中学校にそれぞれ校長・教頭を置く施設分離型の一貫教育を実施。運動会や学芸会などの学校行事は、従来どおり別々に開催する。
具体的な取組としては、①小学六年生の中学校への登校②小・中学校教員の相互乗り入れ授業の実施③外国語教育の前倒し実施④小清水スタンダードによる一貫した指導―の四点を展開していく。
①では、小学六年生が中学校生活へ円滑に移行できるよう、年間十五回程度の中学校登校を実施。部活動壮行会などの行事参加や授業・部活動などを体験する。
②では、中学校の教員が小学校での外国語活動の授業において、乗り入れ指導を実施。専門性を生かした授業を展開することで、児童の興味・関心を高め、中学校の授業に対する不安の軽減を図っていく。
③では、現在小学五・六年生を対象に実施している外国語活動の授業を、新学習指導要領を見据えて、小学二・三・四年生から前倒しで実施する。
④では、学習活動を効果的・効率的に実施し、児童生徒が安心して学べる環境を学年・学校を越えて安定的に確保するため、学習規律や生活規律などの指針となる「小清水スタンダード」を策定。指導教員が変わっても小清水スタンダードに沿った同じ指導を進めていく。
小清水町教委と両校では今後、取組内容の充実に向けて、検証と協議を進めていく。
小清水中学校の白瀬友加里校長は「本年度は小清水スタンダードの徹底や外国語教育のモデルづくりが重要となる」と意気込みを語った。
(市町村 2017-05-09付)
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