道高校長協会が総会・前期研　地域創生に向け教育推進　３点の視点のもと重点目標

（関係団体 2017-05-11付）

本年度の活動方針、事業計画などを決めた

　道高校長協会は九日、ホテルライフォート札幌で二十九年度総会・前期研究協議会を開いた。本年度の協会活動方針では、副題を「次期学習指導要領が目指す教育の研究と実践を推進する」と改定するとともに、「教育課題」「経営課題」「協会運営」の三点の視点のもと、「地域創生の核となる教育活動の推進」などの重点目標を新たに掲げた。役員改選を行い、新会長に川口淳札幌南高校長を選出。あいさつに立った川口新会長は、本年度の協会運営方針として、「協会の協働体制の構築」など三点を挙げた。

　総会では、役員改選のあと、川口新会長があいさつ。本年度の協会運営方針に、「協会の協働体制の構築」「研修の充実と調査研究の推進」「教職員の資質・能力の向上」の三点を掲げた。その具体的方策としては、①協会の活動方針の明確かつ具体的な設定②協会の活動の活性化③調査研究部の活動の充実④研究協議会等の研修の充実⑤文教施策要望の反映⑥特別委員会の設置⑦後継者の育成―の七点を挙げた。

　また、「本年度は特に、〝協働〟に重点を置いて、様々な活動に取り組んでいきたい」と述べたほか、来年度の協会創立七十周年に向け、準備を進めていく考えを示した。

　続いて、道教委の中村隆信委員が祝辞。「教育では、人格の完成という普遍的な理念とともに、社会の発展を支える人材を育成するという役割も重要になる。道教委では、道民の期待と信頼に応える教育行政を推進していくために、社会の変化や国の教育改革の動向を踏まえながら、三十年度以降の道教育推進計画の作成に取り組んでいる」と説明し、「施策の趣旨や背景を的確に受け止めて、その推進に一層の協力をお願いする」と求めた。

　議事に入り、本年度の協会活動方針、調査研究部活動方針、事業計画を決定。

　協会活動方針のうち、主題には、「北海道の未来を担う人を育む高等学校教育の創造」を引き続き掲げた。一方、副題は、「次期学習指導要領が目指す教育の研究と実践を推進する」に改定した。

　また、三点の視点のもと、四点ずつの重点目標を新たに設定。視点「教育課題」については「地域創生の核となる教育活動の推進」など、視点「経営課題」については「カリキュラム・マネジメントの推進による学校教育活動の組織的・計画的改善」など、視点「協会運営」については「道高校長協会支部内・支部間の確固とした協働体制の構築」などの目標を掲げた。

　調査研究部活動は、二分科会・四委員会・二小委員会体制で推進する。

　事業計画には、後期研究協議会（三十年一月九日）の開催などを盛り込んだ。

　前期研究協議会では、奥尻高校の俵谷俊彦校長が「離島にある高校の挑戦～まなびじま奥尻プロジェクトの取組」、帯広三条高校の狩野康弘校長が「十勝の伝統校としての学校力の向上～ミドルリーダーを中心とした組織力の発揮」と題して実践発表を行った。

　本年度の役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝川口淳（札幌南・新）

▽副会長＝後藤哲（札幌東）、小島晶夫（札幌西）、片岡晃（恵庭北）、藤井勝弘（石狩翔陽・新）

▽事務局長＝宮下聡（札幌北・新）

▽副事務局長＝廣田定憲（札幌北陵）、林正憲（野幌・新）

▽監事＝畠山佳幸（岩見沢農業・新）、武内達也（札幌新川・新）

(関係団体 2017-05-11付)