道中体連が第１回理事会開催　１１月に札幌で全国研究大会　アイスホッケーは１月、釧路市

（関係団体 2017-05-17付）

３点の課題について、対応方針を説明した

　道中学校体育連盟は十一日、道立総合体育センターで二十九年度第一回理事会を開催した。本年度の活動方針や全道大会の開催要項などについて審議。十一月に札幌市で開催される日本中学校体育連盟研究大会、来年一月釧路市で開かれる全国中学校アイスホッケー大会に向け、実行委員会を立ち上げ、準備を進めることとした。役員改選では、林原昌生会長を再任した。

　開会あいさつに立った林原会長は本年度の検討課題として、①運動部活動顧問の暴力・体罰・セクハラ等に関する罰則規定②部活動指導員③複数校合同チームの代表監督・引率―の三点を挙げ、その対応について見解を示した。

　罰則規定に関しては、日本中学校体育連盟において、「暴力等の行為によって任命権者または学校設置者から懲戒処分を受けたことが明らかになった者は、連盟主催大会の監督・引率者になれない」という措置を検討中であることを説明し、道中体連としても、「罰則規定を策定する方向で、本年度、検討進めていきたい」との考えを示した。

　学校教育法施行規則の一部改正を行い、本年度から法的に位置付けられた部活動指導員への対応について、「三十年の全国中学校体育大会中国大会から開催要項を一部変更して開催する」という日本中体連の動きを説明し、道中体連としても、「皆さんの意見をいただきながら、関係機関と連携して検討を進め、次年度の道中学校体育大会から要項を一部変更して開催したい」と述べた。

　複数校合同チームの代表監督・引率については、日本中体連ですでに代表監督による引率が認められていることから、道中体連としても「関係機関と調整しながら本年度中に規定を見直したい」との見解を示した。

　続いて、道教委学校教育局健康・体育課の駒井博和主幹と道中学校長会の古谷雅幸会長が来賓あいさつ。駒井主幹は、部活動指導員制度の実施に向けて、「道教委や市町村教委が部活動指導員の身分、職務、勤務形態、報酬などに関する規則等を整備することに加えて、保護者や関係者の理解を得ることが必要となってくる」との考えを示し、今後、「引き続き道中体連と連携を図りながら、本制度の導入を含めた部活動の指導体制の充実に取り組んでいきたい」と述べた。

　古谷会長は「道小学校長会、道公立学校教頭会とともに、例年、道教委に提出している要望書の中に、部活動における指導者の確保、指導力向上および服務にかかわる取り扱いについて、実態に見合うさらなる検討や外部指導者導入に伴う諸条件の整備などを盛り込ませていただいた」と説明し、「今後も、道中体連と連携し、各地区からの要望を踏まえた取組を続けていく」と述べた。

　二十八年度の活動、決算報告などを承認したあと、二十九年度の活動方針、事業計画、全道大会の開催要項について審議。いずれも原案どおり決定した。

　活動方針では、①将来展望に基づく諸活動の推進②全道大会の推進③研究活動の推進④全国中学校体育大会への参加⑤関係機関との連携―を重点に掲げた。夏季十五競技種目、冬季二競技種目で開催する全道中学校体育大会において、外部指導者、保護者のモラル・マナーの向上を図り、開催地から歓迎される大会運営を目指す。

　十一月十六～十七日札幌市で開催される日本中体連研究大会、三十年一月十八～二十一日釧路市で開かれる全国中学校アイスホッケー大会の成功を期し、実行委員会を立ち上げることを決めた。

　役員改選では、林原会長を再任した。

　二十九年度の役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝林原昌生（札幌市立北辰中校長）

▽副会長＝宮森正志（札幌市立八条中校長・新）、加藤隆明（江別市立江別第二中校長）、赤坂文彦（旭川市立東光中校長・新）、坂内達也（北斗市立大野中校長）、村田宏文（安平町立早来中校長）、川口久（帯広市立帯広第七中校長・新）、和田正教（札幌市立あいの里東中校長・新）

▽会計監査＝牧内邦夫（札幌市立福井野中校長）、佐々木一友（千歳市立向陽台中校長）

▽常任理事＝小野寺正（札幌市立手稲西中校長・新）、法本明洋（小樽市立銭函中校長・新）、小澤洋一（留萌市立港南中校長・新）、本間一臣（稚内市立稚内東中校長）、佐竹聡（函館市立光成中校長・新）、岩倉隆（三笠市立萱野中校長・新）、松田拓美（平取町立振内中校長・新）、山田康司（根室市立柏陵中校長）、福原聡（釧路市立桜が丘中校長・新）、河合健哉（北見市立東陵中校長・新）、塚本慈彦（札幌市立八条中教諭）

▽事務局長＝中川幸治（札幌市立北辰中教諭）

(関係団体 2017-05-17付)