ボルダリングで体力向上を　豊頃町教委が総合体育館に　クライミングウォール設置

（市町村 2017-06-30付）

　【帯広発】豊頃町教委は、本年度から町総合体育館にボルダリングが体験できるクライミングウォールを設置する。児童生徒の体力向上および町民の健康増進につなげることが目的。七月末に工事に着手し、九月末に完成させるスケジュールを描いている。

　町営の総合体育館には、以前、幼児児童の遊べるアスレチック設備が設置されていたが、事故の危険性などから、二十六年に撤去。町教委は空きスペースの有効活用を模索してきたが、日本スポーツ振興センターの助成を受けられる見通しが立ったため、六月の定例町議会に補正予算案を上程し可決された。

　クライミングウォールは、空いたスペースのＬ字型の壁を利用。高さは最大六・三㍍で、五百個以上のホールド（突起）を付け、初級・中級・上級の三コースを設ける。安全面では、落下時の安全対策として、床にマットを敷くほか、安全装置として自動巻き取り機の「オートビレー」を三台設置する。

　事業費は一千六百万円で、このうち約半額が日本スポーツ振興センターから助成される見込み。七月末の入札手続きを経て着工し、九月末には完成させるスケジュールを想定している。

　町民の利用料は無料。町外の利用者については、小・中学生百円、高校生以上二百円に設定する。このほか、一般開放や、近隣の保育所、スポーツ少年団の活動にも役立てる予定。

　クライミングウォール設置を提案した町教委教育課体育振興係の菅野正文係長は「多くの町民に利用していただき、遊びながら体力向上、健康増進につなげてもらえれば」と期待を寄せている。

(市町村 2017-06-30付)