文科省業務改善加速事業で研修会―東神楽町　意識改革の在り方学ぶ　兵庫教育大・日渡教授が講話

（市町村 2017-07-03付）

意識改革やマネジメント強化などについて理解を深めた

　東神楽町は六月中旬、町役場で文部科学省委託事業「学校現場における業務改善加速事業」の研修会を開いた。町内小・中学校の管理職や事務職員など二十人が参加。外部講師から、意識改革やマネジメント強化などに関する講話を受け、業務改善の推進に向けて研鑚を積んだ。

　研修会は、同事業の取組の必須事項「教職員の意識改革と学校マネジメント強化のための研修の実施」の一環として実施。外部専門家から教員の意識改革、マネジメント強化、労働時間縮減を図り、学校組織および分掌の見直しと業務改善に資することが目的。

　研修会であいさつに立った水野和男教育長は、同事業の趣旨を説明したあと「各学校にとって、よい職場環境を築き、子どもたちの健やかな学びにつなげていきたい」と述べた。

　続いて、兵庫教育大学の日渡円教授と澤山郁夫助教を講師に招き、教職員の意識改革とマネジメント強化に向けた説明や協議を行った。

　日渡教授は冒頭、学校教育法が定める教育の目的について説明し「学校で、子どもたちに教える行為をするのは教師である」と強調。「校長や教頭は教員のパフォーマンス力を向上させるための方策を考えなければならない」と述べ「多忙化の原因を日ごろから考えてほしい」と呼びかけた。

　つぎに、マネジメント強化については、外的マネジメントが求められていることを紹介し「（町内の小・中学校）五校の校長と教頭が議論を交わして、課題を共有し、解決の方策をみつけ出してほしい」と述べた。

　最後に、教育基本法第三七条を取り上げ、小学校の校長、教頭、教員などの教育現場における職務や役割などを確認し合った。

(市町村 2017-07-03付)