札幌市和光小がプログラミング授業　楽しみながら学ぼう！　〝夢の道具〟づくりテーマに

（学校 2017-08-04付）

児童はグループで話し合いながら作品をつくった

　札幌市立和光小学校（髙安敦子校長）は七月二十七・二十八日、同校でプログラミングに関する特別授業を行った。五・六年生三十六人が参加。マウスをクリックするとフライパンが大きくなるプログラムを設定するなど、児童は〝あったらいいなと思う夢の道具〟を制作する授業を通して、プログラミングを楽しんだ。

　新学習指導要領において三十二年度から小学校のプログラミング教育が必修化となることから、総務省ではプログラミング教育の効果的な実施手法や指導者の育成方法等を全国に普及させるため、二十八年度から若年層に対するプログラミング教育の普及推進事業を実施。同事業の委託を受けた一般社団法人みんなのコードは、子どもたちがプログラミングを楽しめる授業が日本中に広まるよう、教職員向けの研修を行っている。同校ではプログラミング教育の実施に当たって、事前にみんなのコードの研修を受けた。

　七月二十七日からの二日間、同校の髙橋裕幸教諭が中心となってプログラミングの特別授業を行った。初日は、プログラミングの概要のほか、画面にいる犬や猫などのキャラクターに「歩かせる」「壁にぶつかったら反転させる」などを設定するプログラムの基本的な操作を説明。また、プログラムで作成する〝あったらいいなと思う夢の道具〟を考えさせた。

　二日目は、前日に学習した基本的な操作について確認したあと、夢の道具をグループで制作。

　児童はグループで「こういう音を付けたらどうか」「動かし方を変えたい」など、話し合いながらプログラムを作成。カーソルを合わせたり、マウスをクリックしたりすると「見たものの情報を教えてくれる眼鏡」「必要に応じて大きくなるフライパン」など、それぞれのグループが思い思いの作品をつくった。

　このあと、グループごとに制作した作品を発表した。

　髙安校長は「私たちにとっても有意義な研修だった。今後、プログラミング教育をどう取り入れるか考えていきたい」と話していた。

(学校 2017-08-04付)