宗谷建設青年会による出前講座　建設業の魅力を実感！　土木などの仕事内容学ぶ　稚内大谷高　

（学校 2017-08-03付）

３年生８７人が建設業の役割やその魅力について学んだ

　【稚内発】稚内大谷高校（山下優校長）で七月二十四日、建設業の若手経営者で構成する宗谷建設青年会（＝宗建会、田中太一会長）による出前講座が開かれた。三年生八十七人が参加。生徒たちは、道路や橋梁、漁港など地域に密接に関係するインフラ整備や災害対応など、建設業が担う役割やその魅力について理解を深めた。

　宗建会では、技術者の高齢化や人材不足といった課題の解決に向けた取組を模索。高校生に対して建設業への理解を促し、就職活動時の進路選択の一つとしてもらおうと、出前講座を開催している。

　この日、宗建会から田中会長らが同校を訪問し、三年生を対象に出前講座を実施した。

　はじめに、山下校長があいさつ。「建設業は今と昔で大きく変わっており、今の建設業の姿をしっかりと学んでほしい。稚内で育った君たちが稚内のまちづくりの力となれるよう、職業選択の見識を広げてほしい」と語った。

　続いて、田中会長があいさつ。「近年、建設業界で働く若者が減り、非常に困っている。建設業がどんな仕事をしているのか、どれだけ皆さんの地域に必要なのか理解してもらい、私たちと一緒にこの地域を守っていく仲間が現れてくれるよう、有意義な講座にしたい」と述べた。

　このあと、宗建会会員の藤田拓憲氏が建設業の役割などを説明。土木や建築、維持管理などの仕事内容を紹介したほか、頻発化する自然災害について「地域の安全を守ることも建設業の重要な役割の一つ」と強調した。

　高齢化や人手不足の問題について、昨年、管内業者十一社で計十六人を新規採用し、うち十三人が普通科高校の卒業者だったことを伝え「新入社員の研修会や資格取得の講習会などのサポートを行っているので、何も分からなくても安心して来てほしい」と呼びかけた。

(学校 2017-08-03付)