札幌啓北商業高がＳＰＨ運営指導委　マネジメント能力育成へ　今後の実施計画など協議

（学校 2017-07-28付）

尾崎校長が学校概要などについて説明した

　札幌啓北商業高校（尾崎寿春校長）は二十日、同校で文科省指定研究「スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール（ＳＰＨ）」の本年度第一回運営指導委員会を開いた。「マネジメント能力を身に付けた職業人の育成～札幌の未来を担う人材の育成」をテーマに取り組む、今後の実施計画や方向性などについて協議した。

　ＳＰＨは、社会の第一線で活躍できる専門的職業人を育成するため、先進的で卓越した取組を行う専門高校を指定して研究開発を行う事業。同校は本年度から道内初の指定校となった。

　同委員会は、ＳＰＨの研究開発を行うのに当たって、専門的見地から指導助言、評価を行うとともに情報交換・連携を図り、専門高校に関する教育課程などについての研究開発計画および実施状況の課題の検討、評価を行うことで、研究の円滑な推進と充実に資することがねらい。

　冒頭、札幌市教委の廣川雅之教育課程担当課長のあいさつを教育課程担当課の幸丸政貴高校担当係長が代読。同校が、全国でも数少ない商業高校での指定となったことなどにふれ「札幌市立で唯一の職業学科として、教育のさらなる充実につながることを期待している」と述べた。

　委員長・副委員長あいさつのあと、同校の尾崎校長が学校概要やＳＰＨ申請までの経緯について、同校の添田裕一教諭が実施計画や実施状況などについて説明した。

　実施計画では、現一年生を対象に、本年度から三年間で「マネジメント能力を身に付けた職業人の育成～札幌の未来を担う人材の育成」をテーマとして、①観光②ＭＩＣＥ③国際交流④地域ビジネス⑤起業家教育―の分野に重点を置いて取り組んでいくこととした。

　具体的には、一年目は触れて調べて学ぶことで「知って身に付ける」、二年目は体験を通して「考えて行動する」、三年目は新たな価値を創り出して「使って生かす」ことを学ぶ。

　このあと、質疑応答・研究協議などを行った。

(学校 2017-07-28付)