遠別農業高 FOOD EXPO北海道に参加 研究成果、加工品をPR バイヤーから好評博す(学校 2017-08-02付)
訪れるバイヤーらに丁寧に説明。商品をPRした
【留萌発】遠別農業高校(細川徹校長)は七月中旬、札幌パークホテルで開かれた「FOOD EXPO 北海道~北海道〝食〟の大商談会」に参加した。生徒四人が、同校の研究成果や生産・加工品をPR。バイヤーとの交流や他企業の展示商品などを見学することで、多くの気づきを得た一日となった。
このイベントは、北洋銀行や北海道銀行、道商工会議所連合会が主催する事業者向けの商談会で、今回が初の試み。同校は道銀の招待を受け、大手企業の経済活動や情報交換方法などを知ることで、地域の特性を生かした道産食品のPRや展示方法を学ぶために参加することとした。
この日は、三年生の工藤佑季君、二年生の竹内鈴音さん、土門紗哉華さん、坪田麻貴さんの四人が参加。道内の特産品を製造・販売する百三十六社の企業が様々な商品を出展する中、特設コーナーで生産・加工品の試食展示や研究成果の紹介パネル展示を行い、訪れたバイヤーなどに同校の魅力を発信した。
試食展示では、ラムロースなどの精肉のほか、ラムソーセージやペッパーラムなどの加工食品を提供。現在、羊肉は国内消費量の大半を輸入に頼っているが、同校では、飼育から加工まで一貫生産している。同校の羊肉加工食品を口にしたバイヤーは、その取組に驚きの声を上げていた。
紹介パネルでは、国産羊の飼育・加工に関する同校の研究成果を展示。飼料をもち米にすることによる肉質や味の変化、羊肉の加工過程などを紹介した。
同校の商品はバイヤーに好評で、教育機関という特性上、恒常的な供給が難しいため「短期的なイベントなどでコラボレーションできないか」など、今後につながる声かけもあった。
展示会に参加した生徒は、羊肉の需要などが今後どのように変化していくかなど「授業だけでは学べない話を聞くことができ、勉強になった」と今後の学習活動へのヒントを得ていた。
(学校 2017-08-02付)
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