江差町南が丘小が体験学習　区画線塗装作業に挑戦　建設会社の全面協力で

（学校 2017-07-27付）

ハンドマーカーで白線を引く児童

　【江差発】江差町立南が丘小学校（木村英明校長）は六月下旬、同校駐車場で四年生を対象に社会基盤整備体験学習を実施した。路面標示などを手がける建設会社の協力を得て、児童が区画線の塗装作業を体験。授業を通じて、安全な暮らしを守る道路区画線の必要性を実感した。

　社会科の単元「安全で安心なくらしとまちづくり」から、駐車場の区画線塗装作業を通して、道路インフラの必要性を学ぶもの。四年生十三人が参加した。

　国道の区画線設置工事に携わる北海道技建㈱（小樽）が、地域貢献の一環として同校の学習に協力した。

　同社の葛西毅技術部長が道路区画線について説明。夜間の視認性の向上のため、塗料に反射材のガラスビーズを混ぜていることや、雨天時の滑り止めのため、塗料にホタテの貝殻粉砕物を混ぜていることを伝えた。　

　このあと、児童が一人ずつ駐車場でハンドマーカーを使った区画線の復旧塗装作業を体験。機械からスプレー状に噴射される白い塗料で、ライン約五㍍を塗り直した。

　担任の三上牧子教諭は「ライン用の白い塗料にはガラスビーズが使われていることなど、児童は興味をもって聞いていた。区画線が安全には欠かせないことを学んだようだ」と語った。

葛西部長は「児童の中から何人かでも、将来、若手技術者として建設業界に入ってきてくれたら」と期待を寄せていた。

(学校 2017-07-27付)