29年3月新規高卒未就職者の状況 約4割が非正規雇用者 6月末現在―道まとめ(道・道教委 2017-09-22付)
二十九年三月新規高卒未就職者のうち、六月末時点で三五・三%が非正規雇用者として働いていることが、道の調査で明らかになった。「何もしていない」人も一四・七%おり、その理由として、四六・七%が「自分が何をしたいのかはっきりしないため」と回答した。道では、調査結果を踏まえ「じもと×しごと発見フェア」への参加を通して、職業についての知識を身に付け、興味を喚起させることで「何をしたいのか分からない」という若者を支援し、未就職者の減少につなげる考え。
道では、毎年、道教委など関係機関の協力を得て、三月に道内の公私立、札幌市立の高校を卒業した未就職者の六月末までの状況を追跡調査。今回、二十九年三月新規高卒未就職者の状況をまとめた。
ことし三月末時点の未就職者数は、対前年比五十七人減の二百四人(男子九十一人、女子百十三人)。前年に引き続き、減少した。
未就職者のうち、三月末までに就職試験を「一度も受けなかった」人は六十八人で、三三・三%を占めた。前年は増加していたが、ことしは、四・四ポイント減少した。
三月末までに就職しなかった・できなかった理由は「受験したが、採用されなかった」が八十一人、三五・二%で最も多く、以下、「希望した職種がなかった」が二十九人、一二・六%、「アルバイトをすることにした」が二十五人、一〇・九%など。
六月末時点の未就職者数は、六人増の九十六人(男子四十八人、女子四十八人)。
そのうち「非正規雇用者として働いている」人は七十二人、三五・三%。四十二人、八・六ポイント減少した。
一方で「正規雇用者として働いている」人は十六人減の三十六人、二・四ポイント減の一七・六%。「就職に向けて何もしていない」人は十八人減の三十人、三・八ポイント減の一四・七%。
「何もしていない」理由は「自分が何をしたいのかはっきりしないため」が十四人で、四六・七%と半数近くを占めた。前年と比較しても、二一・七ポイントもの増加となった。そのほかは「希望する職種や業種の就職先がないから」が四人、一三・三%、「家庭の事情のため」が三人、一〇・〇%など。
正規雇用者と進学者を除く人たちの進路希望は、四八・二%を占める八十一人が「就職(正規雇用)を希望」。また「未定」が三十三人、一九・六%、「進学を希望」が六人、三・六%など。
学校における就職支援の状況(複数回答)では「電話等による状況確認や進路相談」が二・八ポイント増の七〇・九%で最も多かった。
道では、これらの調査結果を踏まえ、道教委や道学事課、札幌市を通して、学校から未就職者や非正規雇用者に対し、職業意識の醸成に向け、ハローワークやジョブカフェ、地域若者サポートステーションなどの活用を促すよう依頼する。
また、各管内で実施する「じもと×しごと発見フェア」への参加を通して、職業についての知識を身に付け、職業への興味を喚起させることで「何をしたいのか分からない」という若者を支援し、未就職者の減少につなげる考え。
(道・道教委 2017-09-22付)
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