道ふるさと教育・観光教育等推進事業―道教委 実践31校・協力43校決定 アイヌ、北方領土、観光を学習(道・道教委 2017-09-25付)
道教委は、二十九年度「道ふるさと教育・観光教育等推進事業」の実践校および協力校を決定した。「アイヌの人たちの歴史・文化等」「北方領土」「観光」のいずれかのテーマに基づく学習などを通し、本道への理解を深め、郷土への愛着などを育むもの。栗山町立栗山中学校、江別市立大麻東中学校、浦臼町立浦臼中学校など実践校三十一校、協力校四十三校を決定した。
この事業は道徳、総合的な学習の時間、特別活動などにおける「アイヌの人たちの歴史・文化等」「北方領土」「観光」のいずれかのテーマに基づく学習などを通して、北海道への理解を深め、郷土に対する愛着や誇りを育むふるさと教育・観光教育の充実を図るもの。
実践校は、①『北海道ふるさと教育指導プログラム』を活用し、地域の人材、施設、関係機関などの教育資源を活用した教育活動(「アイヌの人たちの歴史・文化等」「北方領土」を選択した学校)②本道の自然や文化、観光産業などの教育資源を活用した実践、道教委が取りまとめている観光教育の実践例や体験施設先を活用した教育活動(「観光」を選択した学校)③道教委が作成する『ふるさと教育・観光教育実践事例集』に掲載する事例の作成(義務教育課Webページに掲載)④「ふるさと教育・観光教育」に関する学習の成果物の展示⑤「ふるさと教育・観光教育」に関する授業公開⑥「ふるさと教育・観光教育」に関する人材の活用⑦管内の協力校等を対象とした実践発表および情報交流⑧社会性を育む教育(シティズンシップ教育)に関する事例等の提供―を行う(①~④は必須、⑤~⑧は選択)。
協力校は、それぞれの学習テーマに関して、①②④のほか「修学旅行等の学校行事における体験的な学習」「啓発などをねらいとした作品募集やコンクールへの参加」「外部講師を招へいした授業の実施」「学校の創意工夫を生かした独自の取組」から一つ以上を選択して実施する。
二十九年度における実践校は、学習テーマ別に「アイヌの人たちの歴史・文化等」が栗山町立栗山中など十三校、「北方領土」が江別市立大麻東中など七校、「観光」が浦臼町立浦臼中など十一校で、合計三十一校。
協力校は「アイヌの人たちの歴史・文化等」が妹背牛町立妹背牛小学校など十四校、「北方領土」が新十津川町立新十津川中学校など十五校、「観光」が月形町立月形小学校など十四校で合計四十三校となった。
二十九年度道ふるさと教育・観光教育推進事業の実践校および協力校はつぎのとおり。
【アイヌの人たちの歴史・文化等】
▼実践校
▽栗山町立栗山中▽江別市立江別第二小▽古平町立古平中▽室蘭市立地球岬小▽平取町立平取小▽松前町立松城小▽今金町立今金小▽東川町立東川第三小▽小平町立小平小▽猿払村立鬼志別小▽網走市立第四中▽広尾町立広尾小▽白糠町立茶路中
▼協力校
▽妹背牛町立妹背牛小▽千歳市立末広小▽喜茂別町立鈴川小▽豊浦町立礼文華小▽平取町立振内小▽長万部町立長万部小▽今金町立今金中▽愛別町立愛別小▽羽幌町立羽幌中▽猿払村立浜鬼志別小▽北見市立相内小▽帯広市立花園小▽釧路市立春採中▽中標津町立中標津小
【北方領土】
▼実践校
▽江別市立大麻東中▽倶知安町立西小▽白老町立萩野小▽美深町立美深中▽幕別町立糠内小▽浜中町立散布中▽根室市立歯舞中
▼協力校
▽新十津川町立新十津川中▽千歳市立北斗中▽倶知安町立倶知安中▽小樽市立望洋台小▽壮瞥町立久保内小▽えりも町立笛舞小▽木古内町立木古内中▽乙部町立栄浜小▽中川町立中川中▽留萌市立港南中▽浜頓別町立頓別小▽美幌町立美幌小▽芽室町立上美生小▽標茶町立虹別中▽根室市立歯舞小
【観光】
▼実践校
▽浦臼町立浦臼中▽新篠津村立新篠津小▽洞爺湖町立洞爺中▽函館市立弥生小▽江差町立江差小▽富良野市立麓郷小▽小平町立小平中▽斜里町立知床ウトロ学校▽上士幌町立上士幌小▽鶴居村立下幌呂小▽標津町立標津中
▼協力校
▽月形町立月形小▽石狩市立浜益小▽小樽市立西陵中▽登別市立登別中▽日高町立日高小▽知内町立涌元小▽奥尻町立青苗小▽美瑛町立美瑛小▽苫前町立古丹別小▽稚内市立大岬小▽斜里町立斜里中▽浦幌町立浦幌中央小▽釧路市立阿寒湖小▽標津町立標津小
(道・道教委 2017-09-25付)
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