心豊かでたくましい子育成　道中が研究大会石狩・千歳大会―創立７０周年記念

（関係団体 2017-09-26付）

全道から３３０人が参集し、中学校教育の課題解決に向けて交流した

　道中学校長会（古谷雅幸会長）は二十二日から二日間、千歳市内の北ガス文化ホールなどで創立七十周年記念第五十九回研究大会石狩・千歳大会を開催した。開会式であいさつに立った古谷会長は「新しい時代に求められる学校づくりに向けて、これまで以上に〝チーム北海道〟の意識を強くもち、特色ある教育活動の一層の充実に努めなければならない」と呼びかけた。参加した約三百三十人は、全体会や五つの分科会での研究協議を通し、中学校教育の課題解決に向けて交流を深めた。

　石狩管内小中学校長会主管。大会主題「社会を生き抜く力を身に付け、未来を切り拓く日本人を育てる中学校教育」のもと、副主題を「一人一人が未来の創り手に　心豊かでたくましい子どもを育てる学校経営の在り方」と定めた。

　初日、北ガス文化ホールで記念式典を挙行。道中学校長会の発展に尽力した赤岩輝男氏ら道中学校長会歴代会長九人、中村勝治氏ら元大会実行委員長らに感謝状を贈呈した（式典の詳細は後日掲載）。

　開会式では、古谷会長があいさつ。新学習指導要領の告示、道内で急速に進む人口減少・少子高齢化などを踏まえ「地域と一体となって〝その先の道を切り拓く北海道人〟を育んでいくことが求められる」と述べた。

　また、道中創立七十周年の節目を迎えたことに関して「道中を築き上げてきた先人に思いをはせながら、新しい時代に求められる学校づくりに向けて、これまで以上に〝チーム北海道〟の意識を強くもち、特色ある教育活動の一層の充実に努めなければならない」と強調。「つなぎ合い、前に進む道中」を合言葉に、研究成果の発信と継続を求めた。

　続いて、大会実行委員長を務める石狩管内小中学校長会の菅原裕行副会長が登壇。子どもたちの「生き抜く力」を育むための課題解決の方策を組織的に展開するため、校長としての責務の重さを強調し、研究協議の成果に期待した。

　また、来賓として横田隆一千歳市副市長、宮崎肇千歳市教委教育長、道ＰＴＡ連合会の青田基会長が祝辞を述べた。

　午後からは「創意工夫を生かした特色ある教育課程の編成・実施」など五つの分科会で研究協議を実施した。

　二日目は、全日本中学校長会の直田益明会長が教育情勢を報告。また、第六十八回全日本中学校長会研究協議会東京大会における提言概要を説明した。

　記念講演では、元バレーボール女子全日本代表の成田郁久美氏が「バレーボールと私～現在・過去・未来」をテーマに講演した。

(関係団体 2017-09-26付)