未来拓く子の心と学力育む　道へき・複連盟が全道大会釧路大会

（関係団体 2017-09-26付）

あいさつに立った柿崎委員長は、研究の輪が一層広がることを期待した

　【釧路発】道へき地・複式教育研究連盟（柿崎秀顕委員長）は二十一・二十二日、釧路町公民館などで第六十六回全道へき地複式教育研究大会釧路大会を開いた。全道各地のほか、青森県や兵庫県、長崎県などの道外も含め、教職員四百三十人が参加。研究主題「主体的・創造的に学び、豊かな心でたくましくふるさとを切り拓く子供の育成～へき地・複式教育の特性を生かし、児童生徒一人一人に未来に“生きる力”をはぐくむ学校・学級経営と学習指導の充実をめざして」、大会スローガン「タンチョウはばたく釧路の大地から　未来を切り拓く子らに　豊かな心と確かな学力を」のもと、基調報告や分散会、公開授業などを通し、へき地・複式教育の充実に向け研鑚を深めた。

◆各地から４３０人参加

　釧路管内での開催は、十三年ぶり四回目。開会式では、柿崎委員長が「“へき地・複式・小規模校だからできる”“へき地・複式・小規模校にしかできない”学校・学級経営、学習指導の深化・充実について交流し、研究の輪を一層広げてほしい」とあいさつ。主管する釧路へき地複式教育研究連盟の今井直史委員長は「前回大会は釧路管内に四十校以上のへき地複式校があったが、今回は二十一校。〝オール釧路〟でへき地複式教育のよさを実感できる大会にしたい」と述べた。

　続いて、全国へき地教育研究連盟の櫻田一則会長、釧路教育局の鈴木淳局長、釧路管内町村教育委員会連絡協議会の國安修一会長がそれぞれ祝辞。大会の成果に期待した。

　基調報告では、釧路へき地複式教育研究連盟の佐藤健二研究部長が昨年の釧路プレ大会の成果や課題、釧路大会に向けた研究推進の取組などを紹介。

　分散会では、石狩市立浜益小学校の蓑島裕二校長が「地域に根ざした学校経営の創造と推進～小中連携教育の推進を通じて」、根室市立花咲港小学校の山田正和教諭が「自ら考え、生き生きと取り組む子の育成～基礎基本の確かな定着を目指して」、遠軽町立瀬戸瀬小学校の髙橋寿子教諭が「自ら学び・考え　互いに高め合う子供の育成～考えを積極的に交流し、学び合う授業を目指して」と題して、それぞれ提言し、研究協議を行った。

(関係団体 2017-09-26付)