未来を拓く活力ある学校へ 道公教が第51回研究大会空知大会
(関係団体 2017-09-22付)

道公教空知大会
約960人が参加し、研鑚を深めた

 【岩見沢発】道公立学校教頭会(笹川恒春会長)は十五日から二日間、岩見沢市民会館・文化センターなどを会場に第五十一回研究大会空知大会を開催した。研究主題「豊かな人間性と創造性を育み未来を拓く学校教育~豊かな心とたくましく生きる力を育む 活力ある学校づくりの推進」のもと、記念講演や分科会を実施。全道から約九百六十人が一堂に会し、各地区の実践的な研究成果を共有するなどして研鑚を積んだ。

 初日は、岩見沢市のキャラクター「いわみちゃん」立会いのもと、東日本大震災や熊本地震など、近年発生した災害に対する義援金の募金を呼びかけた。

 開会式であいさつに立った笹川会長は、予測困難なこれからの社会を生き抜くために、子どもたちに必要な資質・能力を育む上で「(大会が)副校長・教頭としての専門性を高めていく貴重な時間となっている」と強調。「活発に研究協議を行い、各学校の教育活動に活力を還元することを期待している」と呼びかけた。

 続いて、大会実行委員長を務める岩見沢市立明成中学校の鎌田俊博教頭が登壇。先人たちが厳しい自然と闘いながら開拓した空知管内において「組織として大胆な学校改革に取り組み、二十年後、三十年後の日本に責任をもてる次世代の学校づくりを推進できる」と期待を寄せた上で「全道の教頭が一枚岩となって授業改善・学校改善に取り組んでいくためのきっかけとしてほしい」と訴えた。

 また、岩見沢市の松野哲市長、空知教育局の小山茂樹局長が祝辞。松野市長は、教育の果たす役割がますます重要になっている現状にふれ、大会の成果を学校で生かすよう求めた。

 小山局長は「学力・体力の向上」「新学習指導要領への対応」「時間外勤務の縮減」を要請。「北海道のすべての子どもたちが個性を伸ばし、可能性を開花させ、未来に向かってたくましく成長することができるよう、緊密に連携を図りながら教育環境の一層の充実に努めていきたい」と述べた。

 このあと、㈱コンサドーレ代表取締役社長CEOの野々村芳和氏による記念講演が行われた。

 また、二日間にわたって分科会を実施。うち、特別分科会では初日、「学校体育のこれまでとこれから―体力問題を中心として」と題して道教育大学岩見沢校の山本理人教授が基調講演。学校体育に関する歴史や海外の動向を説明し、今後の学校教育とスポーツの在り方を解説した。

 第一分科会は「教育課程に関する課題」、第二分科会は「子どもの発達に関する課題」について協議。第三分科会では「教育環境整備に関する課題」として、活力ある学校づくりにおける教頭のかかわり方の視点から提言および意見交換を行った。第四分科会は組織・運営、第五分科会では教職員の専門性について話し合った。

(関係団体 2017-09-22付)

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