道特連が全道大会十勝大会開く 子を支えるつむぎ合いを 2日間で公開授業、講演会など(関係団体 2017-09-21付)
約330人が参加し、特別支援教育の在り方を探った
【帯広発】第六十五回道特別支援学級教育研究連盟全道大会十勝大会・全日本特別支援教育研究連盟北海道地区研究集会、第四十四回道情緒障害教育研究会十勝大会、第四十一回十勝管内特別支援教育研究大会が十五・十六日の二日間にわたって、音更町内で開かれた。大会テーマ「一人一人のニーズに応じて、こどもを支えるつむぎ合いを考える~インクルーシブ教育の実践に向けて」のもと、公開授業や講演会などを実施。全道から教育関係者約三百三十人が参加し、よりよい授業づくりや児童生徒に対する適切な支援の在り方を探った。
全日本特別支援教育研究連盟(=全特連)、道特別支援学級教育研究連盟(=道特連)、道情緒障害教育研究会(=道情研)、十勝特別支援教育振興協議会共催。大会実行委員会主管。
初日は、開会式に先立ち、音更小学校、鈴蘭小学校、駒場小学校、音更中学校、緑南中学校の授業を公開したほか、「インクルーシブ教育」「保護者から学ぶ」「後期中等教育(高校)の取組」「地域連携の取組」をテーマとした四つの研修講座を行った。
音更町文化センターで行った開会式では、はじめに大会長を務める道特連の池田哲也理事長があいさつ。特別支援学校学習指導要領等の改訂にふれ「知的障害教育を担う特別支援学級において改訂の内容を理解し、今まで積み上げてきた特別支援学級の教育内容の充実や個別の支援計画と指導計画、自立活動などの精度をより高めていくことが必要」とし、今後も、より精度の高い学びを児童生徒に提供できるよう研究と発信に努める決意を示した。
引き続き、同じく大会長を務める道情研の渡辺聡会長、全特連の明官茂副理事長、大会実行委員長で更別村立更別小学校の水野豊昭校長がそれぞれあいさつした。
来賓祝辞では、十勝教育局の竹林亨局長が登壇。児童生徒の自立と社会参加を一層推進していくために、通常の学級、通級による指導、特別支援学級において十分な学びを確保し、一人ひとりの障がいの状況や発達の段階に応じた指導の支援を一層充実していく必要性を強調。「研究大会で得た実りを今後の各学校、各地域の実践に生かしてほしい」と期待を寄せた。
開会式に続き、ミニレクチャーと講演会を実施。ミニレクチャーでは、道教育大学釧路校の二宮信一教授がインクルーシブ教育の在り方や構築のポイントなどを解説した。
講演会では、岡山大学大学院の佐藤暁教授が「どの子もこぼれ落とさない授業のために」と題して、特別支援教育における授業づくりや児童生徒に対する適切な支援の在り方などについて語った。
二日目には、①コミュニケーション・意思の疎通②趣味・特技・余暇の過ごし方③セルフコントロール・メタ認知④インクルーシブ教育システム⑤小学校の取組⑥中学校の取組⑦地域で暮らす取組―の七分科会を実施。
参加者は、学校や地域で実践している取組を交流し、特別支援教育の充実・発展に向けて活発に意見を交わした。
(関係団体 2017-09-21付)
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