函館地域障害者自立支援協議会 函館地区福祉進路セミナーを初開催 24事業所が運営方針を説明(関係団体 2017-09-20付)
各事業所の担当者が就労の条件なども丁寧に説明した
【函館発】函館地域障害者自立支援協議会(会長・生内聡函館養護学校長)は九月上旬、道教育大学附属特別支援学校で、初の取組となる函館地区福祉進路セミナーを開いた。函館市や北斗市、七飯町の養護学校高等部、高等養護学校の在校生や保護者など約百八十人が参加。障がいのある生徒を受け入れる二十四の福祉事業所の担当者による事業概要の説明を聞き、進路選択について考えた。
セミナーは、協議会就労部会が中心となって、函館市、北斗市、七飯町の福祉事業所が運営方針や事業内容を説明し、特別支援学校に在籍する生徒の進路選択の充実を目的にことし初めて実施。今回は、函館市、北斗市、七飯町から二十四の福祉事業所が参加した。
はじめに、主催者を代表して生内会長があいさつ。セミナーが、養護学校高等部と高等養護学校卒業後の生徒の進路選択の充実や福祉就労の情報提供の場であることを強調。「各福祉事業所の話を聞くことで、生徒、保護者、学校にとって有意義なセミナーとなってほしい」と期待を寄せた。
続いて、障害者生活支援センターぱすてるの小谷素美子主任相談支援専門員が「福祉サービスの種類と福祉サービスまでの流れ」をテーマに、卒業後の進路などについて説明。生徒の希望する進路や障がいに応じて「就労移行支援事業所」「就労継続支援A型事業所」「就労継続支援B型事業所」の段階が設定されていることや就労系サービスの円滑な活用を解説した。
この後、各事業所の担当者が、運営方針や定員、障がいの特性に応じた事業内容のほか、作業の様子などを映像やパンフレットで紹介した。また、事業所の担当者との情報交流会なども行われた。
参加した保護者の一人は「福祉関係の進路について理解することができた。たくさんの事業所があり、それぞれの特色やいろいろなことを知るよい機会になった」と話していた。
協議会では「来年度以降も継続して開催していきたい」としており、生徒が就労できる環境整備の充実を図っていく方針だ。
(関係団体 2017-09-20付)
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