石教研が課題部会研究協議会開く　１３部会で実践や指導法交流　管内教育向上へ研鑚積む

（関係団体 2017-09-15付）

課題解決に向け、講演などを行った

　石狩管内教育研究会（甲斐丈治会長）は五日、課題部会研究協議会を開いた。管内小・中学校などを会場に、全十三部会を実施。講演や分科会などを通して、管内教育の向上に向け研鑚を積んだ。

　今日的・管内的な教育課題に対する日常教育実践の協議を通して課題を解明し、その研究成果を各校に還流することで、管内教育の向上を図ることが目的。

　今回、管内小・中学校など十七会場で、①集団づくり②生き方③道徳④教育課程⑤情報教育⑥国際理解教育⑦環境教育⑧人権・平和⑨文化活動⑩安全・健康⑪特別支援教育⑫生徒指導⑬へき地・複式教育―の十三部会を実施した。

　このうち、江別市立江別第一小学校で開かれた教育課程部会には、約九十人が参加。研究課題「新しい時代に必要となる資質・能力を育成する“社会に開かれた教育課程”はどうあるべきか」のもと、講演やレポート交流を行った。

　はじめに、道立教育研究所企画・研修部の二階美幸主査が「新学習指導要領実施に向けて～カリキュラム・マネジメントの具体例」と題して講演した。

　二階主査は、学習指導要領の改訂のポイントとして「知識の理解の質を高め資質・能力を育む〝主体的・対話的で深い学び〟」「各学校におけるカリキュラム・マネジメントの確立」などを示した。

　各学校におけるカリキュラム・マネジメントの確立について「児童生徒や学校、地域の実態を適切に把握することが求められている」とし、“分析”の重要性を指摘。「分析した上で、教科横断的な視点の理解などに、学校全体で組織的かつ計画的に取り組んでいくことが大切」と強調。また、カリキュラム・マネジメントの重要なポイントとして「学習の効果の最大化を図るためにどうすべきかという視点で教育課程をみることが大事」と話した。

　このあと行われた分科会では、実践レポートに基づき、意見を交流した。

(関係団体 2017-09-15付)