道言語障害児教育研究大会北見大会 〝心の育ち〟を大切に支援 難聴・言語障がい児教育充実へ(関係団体 2017-09-21付)
講演や分科会を通じて研鑚を積んだ
【網走発】道言語障害児教育研究協議会(=道言協、松田昌樹会長)は十五日から二日間、北見市内の北見芸術文化ホールで第五十回道言語障害児教育研究大会北見大会を開いた。研究主題は「ことばを支える〝心の育ち〟を大切にした支援のあり方を考える」。約二百六十人が参加し、講演や分科会を通じて難聴・言語障がい児教育や療育の充実に向けて研鑚を積んだ。
道言協では、二十七年度に現在の研究主題を設定。研究の柱として、①その子をどのようにとらえていくのか②その子にとっての問題をどのように押さえ、問題の発生と経過をどうとらえるのか③その子にとっての必要な育ちとは何か、どのようにかかわりを支援するのか④支援の経過をどのように振り返り、関係する人々とどう情報を共有するのか―の四点を据え、研究を進めている。
開会式であいさつに立った松田会長は「通級指導を必要とする子どもたちが増加する中、各教科等と通級による指導を関連させるなど、効果的な指導が行われるよう、研修などを通じて研鑚を積み、資質・能力を高めていくことが大切」と述べた。
また、インクルーシブ教育の充実を図るため「身に付いた専門性を自校の教職員と共有するなどして、連携を強化することも必要」と呼びかけた。
同大会の運営委員長を務める吉田昌広副会長は「研究主題の解明に向けた各校での実践を活発に交流し、資質向上が図られることに期待している」と述べた。
来賓祝辞ではオホーツク教育局の松本邦由局長が、特別支援教育へのニーズが高まっていることにふれ「的確な実態把握に基づく計画の作成や実践、実践に対する適切な評価とそれに基づく反省と改善のサイクルが大切」とし、「実践の記録をほかの教職員や保護者などと共有し、より一層連携を強化することが重要」と呼びかけた。
全体会では「今、見つめ直す言難教育」と題してシンポジウムを実施。
道言協組織部の下岡直正部長らが、各ブロックの実践や課題などを報告した。
また、大正大学名誉客員教授、北翔大学客員教授で日本心理研修センター理事長の村瀬嘉代子氏が「ことばを育み伸ばすもの」と題して講演を行った。
翌日の分科会では、事例研究や各校の実践を報告。参加者は難聴や言語障がいのある子どもへの教育や療育の充実・発展について活発に意見を交換した。
(関係団体 2017-09-21付)
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