結束し、さらなる前進を　道中創立７０周年記念式典

（関係団体 2017-09-27付）

古谷会長は式辞の中で、道中が歩んできた７０年間の激動の歴史を振り返った

　道中学校長会は二十二日、第五十九回研究大会石狩・千歳大会の開催に先立ち、千歳市内の北ガス文化ホールで創立七十周年記念式典を挙行した。式辞に立った古谷雅幸会長は、七十年の歴史を振り返るとともに、時代ごとの課題に取り組んできた先達に敬意と感謝を表し「一つ一つの課題に全力で取り組んでいく伝統を、これからも強く守り続ける校長でありたい」と強調。会員相互の結束と、本道の中学校教育のさらなる前進を誓った。

　式典では、古谷会長が登壇。道中学校長会発足の歴史にふれ「“中学校長の職能向上を図り、北海道の中学校教育の振興”を目的とした本会の活動は“幾星霜　人は変われど、教育の使命一筋”に、七十年という長きにわたって綿々と引き継がれてきた」と述べた。

　学校教育の法制度の変遷、学力向上、自然災害など各時代の課題、過去九回にわたって道内で開かれた全国研究大会などを回顧。様々な課題に対処し、今日の中学校教育を築き上げた先達に対する敬意と感謝の意を示した。

　その上で「道中八十年を迎える十年後に、今よりも元気な北海道でいられるように、その時代を生きている中学生たちが、より一層“自立”と“共生”を備えた“その先の道”を見据えた生き方を身に付けていられるように、一つ一つの課題に全力で取り組んでいく伝統を、これからも強く守り続ける校長でありたい」と強調。全会員が結束して「前に進み続ける道中」であり続けることを誓った。

　来賓祝辞では、高橋はるみ知事のメッセージを大山公敏副会長が読み上げたほか、道教委の柴田達夫教育長の代理として出席した石狩教育局の馬橋功局長、全日本中学校長会の直田益明会長が祝辞を述べた。

　このうち、馬橋局長は、長年にわたって中学校教育の課題に関する研究実践を組織的・計画的に積み重ねてきた道中学校長会に感謝の言葉を述べ「今後も学校経営方針やグランドデザインなどの策定、公表などを効果的に行うことで、目指すべき教育の在り方を家庭や地域と共有しながら、学習指導要領を踏まえた教育活動の充実を図り、保護者や地域住民に信頼される学校づくりを一層進めてほしい」と求めた。

　このあと、感謝状を贈呈。古谷会長が久田哲夫氏ら歴代会長八人、寺澤博氏ら研究大会歴代実行委員長十人に感謝状を手渡し、今日の中学校教育を築いた功績をたたえた。

(関係団体 2017-09-27付)