年内の完成目指し協議 小中教育課程編成指針作成部会―旭川市(市町村 2017-10-02付)
赤岡教育長が参加者に学校教育の発展のために協力を求めた
【旭川発】「旭川市立小・中学校教育課程編成の指針」懇談会兼作成部会が二十六日、市内の上川教育研修センターで開かれた。作成担当者や作成協力者など四十二人が参加。学校と地域、保護者などが一体となって、旭川の子どもたちの実態を踏まえた、よりよい教育課程編成の指針の作成を目指すことを確認し合った。指針は、年内に完成させる予定。
懇談会は、市小中学校教頭会や市中学校長会などから四人、旭川商工会議所女性会や道教育大学旭川校、春光台地区市民委員会、市PTA連合会から四人の計八人で組織されている。
作成部会は「総則」「特別の教科道徳」「総合的な学習の時間」「特別活動」の四部会。いずれも市内の小・中学校の校長や教頭、教諭が作成協力者として参加し、市教委の指導主事などが作成を担当する。
うち、「総則」に関しては、作成部会で検討したものを懇談会に確認してもらい、専門的な視点や地域住民の意見なども取り入れながら構成を練る。
全体会の冒頭、赤岡昌弘教育長があいさつに立ち、指針を作成する目的や作成までの経緯などについて説明。「未来を担う旭川の子どもたちの育成に向け、本市が目指す教育課程の具体的な姿とともに示してほしい」とし、「新学習指導要領の内容を踏まえ、本市の学校教育の発展のために力添えをお願いしたい」と呼びかけた。
続いて、工藤秀敏学校教育部教育指導課長補佐が事務局および作成担当者などを紹介したあと、山川俊巳学校教育部次長が「旭川市立小・中学校教育課程編成の指針」の作成について説明した。
「総則」の構成案は、第一章「旭川の教育」、第二章「旭川の子どもを育む教育課程」、第三章「資料編」の三章構成。第一章には、旭川市学校教育推進基本方針の基本理念「“夢や目標に向かい力強く未来を拓く旭川の子ども”の育成」を掲げ、旭川の子どもの実態と目指す子ども像、特色ある教育活動を記載。
第二章では、教育課程編成の方向性として、社会に開かれた教育課程の実現や、カリキュラム・マネジメントの考え方、育成を目指す資質・能力、教育課程の改善と学校評価等の関連などについて示していく。
第三章は資料編として、旭川市確かな学力育成プランや、小中連携・一貫教育推進プラン、人材リストなどを紹介する。
山川次長は「社会に開かれた教育課程であり、子どもたちのためにあるものとしてとらえ、旭川の子どもたちを地域で育てる思いを込めて作成に当たってほしい」と求めた。
このあと、懇談会および各部会を行った。
指針は、年内の作成を目指している。また、子どもや保護者向けの指針の作成も検討しており、社会に開かれた教育課程の実現に向けて取り組んでいく方針。
(市町村 2017-10-02付)
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