子ども民俗芸能振興事業成果発表会道東ブロック―道教委　練習の成果存分に発揮太鼓や獅子舞など

（道・道教委 2017-11-24付）

　【帯広発】道教委は十八日、帯広畜産大学で「ほっかいどう子ども民俗芸能振興事業」道東ブロック成果発表会を開いた。十勝・釧路・根室管内の五団体から小・中学生八十三人が参加。日ごろの練習の成果を存分に発揮し、それぞれの地域に伝わる民俗芸能を披露した。

　この事業は、児童生徒に地域に伝わる民俗芸能にふれる機会を提供することで、郷土愛を育むとともに、次代を担う後継者の育成や民俗芸能の振興を図ることを目的に道内四ブロックに分けて二十七年度から三ヵ年で実施しているもの。二十七年度には道南、二十八年度には道央ブロックで成果発表会を行った。

　最終年度となる本年度は道東・道北の二ブロックで開催。道東ブロックには、釧路市の寿子ども蝦夷太鼓同好会、釧路鳥取傘踊り保存会、根室市の厚床獅子舞保存会、帯広市の大正宮神楽保存会、鹿追町白蛇姫舞保存会の五団体から小・中学生八十三人が参加した。

開会式では、十勝教育局の西村公弘次長があいさつ。発表会の趣旨を説明した上で「これまでの練習の成果を存分に発揮するとともに、他団体の民俗芸能にふれる機会にしてほしい」と述べ、活動を通して、ふるさとへの愛着と誇りをもち、地域の将来を担う人材育成につながるよう期待を寄せた。

　このあと、各団体が日ごろの成果を発表。寿子ども蝦夷太鼓同好会は「ＫＯＴＯＢＵＫＩ　ＥＺＯ祭り」「神楽太鼓」「夏まつり」の三曲を披露し、力強い太鼓の演奏からたくましさや楽しさなどを表現した。

　釧路鳥取傘踊り保存会は「きなんせ節」「貝殻節」「梨もぎ音頭」などの鳥取県の民謡に振り付けを加えた傘踊りを披露。厚床獅子舞保存会は「弁天囃子」「馬鹿囃子」の二曲を太鼓や鐘・笛の音色で奏でながら陽気に踊る獅子舞を演じた。

　大正宮神楽保存会は、色鮮やかな衣装と笛や太鼓の演奏を披露し、全十五演目のうち、五演目を発表。鹿追町白蛇姫舞保存会は、鹿追町然別湖に古くから伝わる白蛇姫伝説に基づき創作した三体の白蛇と姫による舞を披露した。

　発表後には、各団体の芸能を互いに体験し合う交流会を行い、各地域に伝わる伝統芸能について理解を深めた。

この記事の他の写真

(道・道教委 2017-11-24付)