地域の教育力向上推進会議・学びカフェ推進事業検討会議　家庭教育支援の取組継続　今後の方向性など説明―道教委

（道・道教委 2017-11-22付）

家庭教育推進に向けた取組や今後の展開について協議

　道教委は二十日、札幌市内のかでる２・７で二十九年度第二回道地域の教育力向上推進会議・家庭教育「学びカフェ」推進事業検討会議を開いた。事業の取組状況および今後の方向性について説明。協議では、相談体制の充実、首長部局の保健福祉関係課との連携、多忙なひとり親に対する支援のアプローチの必要性などが指摘された。

　会議は、家庭教育支援活動の推進に必要な専門的事項について有識者の意見を聴取するもの。社会教育、企業、福祉、行政の関係者、学識経験者七人が出席した。

　冒頭、生涯学習課の松井晃之主幹があいさつ。家庭教育の支援に当たっては、地域人材の育成によって、結び付きを強化する重要性を挙げ「地域の安定が家庭の安定に、家庭の安定が子どもの生活習慣の確立などにつながる。事業の成果を土台にして、来年度以降の事業に反映させていきたい」と述べた。

　続いて「学びカフェ」推進事業の取組状況および今後の方向性について説明。次年度については、家庭教育ナビゲーターの組織化を行い、北海道の家庭教育を支援する取組を継続する方向で検討していることを伝えた。また、石狩教育局教育支援課の尾形行亮社会教育主事は、子育てについて気軽に話し合う恵庭市内の「えにわままっぷ」の事例を紹介した。

　家庭教育「学びカフェ」推進事業の展開について協議。子育ての悩みや不安を抱える保護者が大勢いることから、相談体制の充実、首長部局の保健福祉関係課との連携の必要性が指摘された。

　また「ひとり親の多くは多忙で、学びカフェに参加できない。本当に支援が必要な家庭に対するアプローチが必要」との声があった。

　第三回会議は来年二月に開き、今後の道教委の家庭教育支援について協議する予定。

(道・道教委 2017-11-22付)