札幌市新琴似中が開校７０周年　記念式典に６４０人出席　伝統守り進化する学校へ

（学校 2017-12-14付）

生徒と学校がもつ可能性を力に変えていくことを誓い合った

　札幌市立新琴似中学校（大田利幸校長）の開校七十周年記念式典が八日、同校で挙行された。全校生徒や関係者合わせて約六百四十人が出席。同校の歩みを振り返ったほか、全校生徒で生徒会歌「この道」を合唱するなどし、節目の年を祝った。

　同校は、昭和二十二年に琴似町立新琴似中学校として開校。学校教育目標「未来をつくる生徒の無限の可能性をめざして」のもと、様々な教育活動を展開しており、これまでに一万七千百七十六人の卒業生を送り出している。

　式典は、同校吹奏楽部のファンファーレによって開始。式辞に立った大田校長は、明治二十年に地域を開拓した人々が、子どもへの教育を大切にしていたことを紹介した。また、生徒や学校について「無限の可能性を秘めている」と強調。この可能性を〝力〟に変えるために「一歩一歩着実に前へ進むこと、支えられている多くの人々に感謝の気持ちをもつこと」と話したほか、伝統を守りつつ進化する学校を、生徒・保護者・地域とつくり上げていく決意を示した。

　続いて、札幌市教委の和田悦明児童生徒担当部長と同校の蓮沼英司同窓会長、ＰＴＡの野間高司会長が祝辞。うち、和田部長は、三十年ほど前に同校の生徒数が一千人を超えた際、生徒や教員の「学校を一つにしたい」という思いのもと、生徒会歌「この道から」が制作されたことにふれ、歌がもつ力の大きさを強調した。

　また、昨年度から行っている、上級生が一年生に生徒会歌を教える〝この道から伝承プロジェクト〟に関して「当時の生徒や先生方の深く強い思いを引き継いで、このプロジェクトを中心に、歌を通して新たな伝統を創り上げていってほしい」と期待した。

　このあと、映像で七十年の歴史を振り返ったあと、同校生徒会長の脇田怜奈さんが登壇。過去の取組などを振り返ったほか「さらなる発展を目指していきたい」と決意を示した。吹奏楽部の記念演奏では「ロマネスク」など二曲を披露。最後に生徒会歌「この道から」を全校生徒で合唱し、七十年の節目を祝った。

(学校 2017-12-14付)