道と道教委が総合教育・人づくり推進会議を初開催 連携推進検討チーム設置へ 学びのセーフティネット構築目指す
(道・道教委 2017-12-18付)

総合教育・ひとづくり推進会議
テレビ会議システムを通して14管内の総合振興局長・振興局長、教育局長が出席

 道と道教委は十四日、道庁本庁舎で総合教育・人づくり推進会議(仮称)を開いた。今回初めての試みで、高橋はるみ知事、柴田達夫教育長をはじめとする道と道教委の幹部のほか、テレビ会議システムを通して十四管内の振興局長、教育局長が出席。本道における幼児教育の質の向上、学びのセーフティネット構築、地域を挙げた人づくりの推進に向け、道と道教委、総合振興局・振興局と教育局の連携を確認した。学びのセーフティネット構築に関しては、各教育局、振興局の連携を進める検討チームを新たに本庁に設置する方針を示した。

 道総合教育大綱の趣旨の理解を深めるとともに、今後の知事部局と道教委との連携をさらに深めることがねらい。

 高橋知事、知事部局の各部長、道教委の柴田達夫教育長、佐藤寛教育部長、村上明寛学校教育監のほか、テレビ会議システムを通じて十四管内の総合振興局長・振興局長、教育局長が出席。振興局と教育局を含めた知事部局、道教委合同の会議は、今回が初めて。

 はじめに、高橋知事が「ふるさと北海道がつぎの五十年に向けて力強く発展するには、人材がその力の源となる。本道の未来を切り拓く北海道人を育むため、それぞれの地域が創意工夫を凝らしながら、具体的な人づくりを推進していかなければならない」と述べた。

 続いて、佐藤嘉大総合政策部長が道総合教育大綱の基本方針、施策体系を説明。学びのセーフティネット構築に関して、教育現場、市町村、教育局、振興局の関係課など、関係部署の情報共有を図りながら連携して対応するため、今後、振興局と教育局の連携を進める検討チームを新たに本庁に設置する予定であることを伝えた。

◆幼児教育など今後の方針確認

 また、道教委の佐藤教育部長は、幼児教育の質の向上に向けた道、道教委連携による各施策を説明。三十一年度以降の幼児教育推進体制の検討、幼児教育振興基本方針の策定など、今後の方向性を伝えた。

 道保健福祉部の佐藤和彦少子高齢化対策監は、幼稚園教育要領、保育所保育指針などの改訂を踏まえ、幼稚園、保育所、認定こども園での幼児教育のさらなる充実が求められると指摘。保育士の研修機会の拡大、大学との連携などの施策を進めていくとした。

 柴田教育長は、道教委が進める小中高一貫ふるさとキャリア教育の取組を紹介し「地域の様々な人、団体、産業、自然、伝統文化を教育の中に取り入れて活用することが非常に重要であり、そのためには振興局がもつノウハウ、ネットワークが大きな力になる」と述べ、行政と教育がアイデアを出し合って効果的な連携を広げるよう、協力を呼びかけた。

 最後に高橋知事は、幼児教育、コミュニティ・スクール、部活動において学校、地域がともに支え合っていく必要があるとし「今後、働き方改革も含め、知事部局と教育行政が連携する分野が多々現れるだろう」との認識を示した。

 その上で、各総合振興局長・振興局長、教育局長に対し「柔軟に地域を挙げて人づくりをしていくために何ができるか、十四管内ごとに議論を深めてほしい」と要請した。

(道・道教委 2017-12-18付)

その他の記事( 道・道教委)

空知局が高校就職促進マッチング 建設業の魅力にふれる 南空知地区5校参加し現場見学

空知教育局高校就職促進見学会  【岩見沢発】空知教育局は四日、高校就職促進マッチング事業を実施した。南空知地区の五校の高校生と教員が参加し、製造業などを訪れたほか、午後からは建設会社・㈱田端本堂カンパニー(田端千裕社長)...

(2017-12-19)  全て読む

道教委が実践研究検討会議開く 授業改善のポイント確認 体力向上ボトムアップ事業

道教委体力向上ボトムアップ会議  道教委は十四日、札幌市内の道第二水産ビルで「子どもの体力向上ボトムアップ事業」二十九年度第二回実践研究検討会議を開いた。学識経験者や教員など約六十人が参加。講話やプログラム部会、授業改善部...

(2017-12-19)  全て読む

日高信金と協定締結 家庭教育サポート企業等制度―日高局

日高局家庭教育サポート企業  【浦河発】日高教育局は十一月中旬、日高信用金庫(浦河、大沼孝司理事長)と道家庭教育サポート企業等制度の協定を締結した。赤間幸人局長が同社を訪問し、互いに連携を深め、子どもの健やかな育ちを支...

(2017-12-19)  全て読む

高校生ステップアップ・プログラム 事業実施校が成果発表 第2回運営協議会―道教委

道教委高校生ステップアッププログラム  道教委は十二日、道庁別館で二十九年度「高校生ステップアップ・プログラム」第二回運営協議会を開いた。事業実施校が取組事例を発表したほか、研究協議では「人間関係を形成する力やコミュニケーション...

(2017-12-18)  全て読む

年末年始の飲酒運転根絶を 高橋知事が緊急メッセージ

 道は十四日、飲酒運転根絶に向けた高橋はるみ知事の緊急メッセージを公表した。年末年始に飲酒運転の発生が懸念されることを踏まえ「飲酒運転をしない、させない、許さない」という気持ちを強くもつとと...

(2017-12-18)  全て読む

道教委・鶴羽委員が話し方講話 相手の目を見て堂々と 滝川第二小で特別授業実施

滝川第二小鶴羽教育委員特別授業  【岩見沢発】滝川市立滝川第二小学校(木村尚之校長)で十一月下旬、道教委の鶴羽佳子委員による特別授業が行われた。一・二年生、三年生を対象に計二回行い、うち、一・二年生は百十六人が参加。アナウ...

(2017-12-18)  全て読む

【PickUp2017】上川管内 メディアを家庭学習に置換 上川教育局「上川スライド30」

◆家庭学習=「短」、ゲーム等=「長」  携帯電話やスマートフォン、テレビゲームなどの様々な電子メディアは、手軽に楽しめる娯楽やコミュニケーション手段を提供してくれる。しかし、電子メディアと...

(2017-12-18)  全て読む

集団カウンセリング研修会―道教委 子どもの仲間づくり支援へ 講義通し具体的手法学ぶ

道教委集団カウンセリング研修会  道教委は十二日、道庁別館で二十九年度第二回集団カウンセリング研修会を開いた。生涯学習課の吉光寺勝己社会教育主事とネイパル砂川の青山智恵社会教育主事が「望ましい人間関係を構築するための集団カ...

(2017-12-15)  全て読む

函館ラ・サール高が優勝 科学の甲子園道大会決勝

 道教委は九日、札幌啓成高校で二十九年度科学の甲子園北海道大会の決勝大会を開いた。道高校文化連盟理科専門部共催。一次予選を勝ち抜いた十二チーム七十二人が出場し、筆記競技、実験競技、総合競技に...

(2017-12-15)  全て読む

道教委が資料作成 指導のポイント示す 外国語教育の円滑な接続へ

 道教委は、義務教育段階における外国語教育の円滑な接続に向けた資料『外国語教育の充実に向けて~学びの連続性を踏まえた指導を行うために』を作成した。新学習指導要領を踏まえた小学校の外国語活動と...

(2017-12-15)  全て読む