集団カウンセリング研修会―道教委 子どもの仲間づくり支援へ 講義通し具体的手法学ぶ(道・道教委 2017-12-15付)
吉光寺社会教育主事が集団カウンセリングによる仲間づくり、自己理解の手法を説明
道教委は十二日、道庁別館で二十九年度第二回集団カウンセリング研修会を開いた。生涯学習課の吉光寺勝己社会教育主事とネイパル砂川の青山智恵社会教育主事が「望ましい人間関係を構築するための集団カウンセリング」と題して講義。参加者は、講義・演習・意見交換を通して集団カウンセリングの実践に対する理解を深めた。
中一ギャップ問題未然防止事業推進校、高校生ステップアップ・プログラム事業実施校などにおいて、児童生徒の仲間づくりの支援やコミュニケーションスキルの向上を図る集団カウンセリングを実施する教員の技能向上を図るもの。
事業推進校・実施校の教員、参加を希望した学校教員約六十人が参加した。
開会に当たって、学校教育局参事(生徒指導・学校安全)の吉村教賢主幹があいさつ。いじめや不登校の状況にふれた上で「各学校における集団カウンセリングの効果的な実施による仲間づくりの支援、コミュニケーションスキルの向上を図る教育活動の一層の充実に努めることが重要」と述べた。
続いて、生涯学習課の吉光寺社会教育主事とネイパル砂川の青山社会教育主事が「望ましい人間関係を構築するための集団カウンセリング」と題して講義。
吉光寺社会教育主事は、ソーシャル・スキル・トレーニング、プロジェクト・アドベンチャーなど、集団カウンセリングについて説明。子どもが良好なコミュニケーションをとるために効果的なものを選択、活用するよう呼びかけた。また、対人経験が不足しがちな現代の子どものため、自己主張を上手に行うことを伝える大切さを指摘し「自他を尊重し、率直に意見を交わすことができれば、安心して過ごせる学校になる」と述べた。
このほか、否定的にとらえていた側面を別の角度から見つめ直す「リフレーミング」の手法を示し、体験を通して物事をとらえる枠組を変えることで、前向きな思考を身に付けさせる大切さを説いた。道立生涯学習推進センター附属視聴覚センターの視聴覚教材を活用し、相互の交流や自己開示を通して自己理解、人間関係の構築を図る「構成的グループエンカウンター」の手法を紹介した。
(道・道教委 2017-12-15付)
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