道教委が資料作成 指導のポイント示す 外国語教育の円滑な接続へ
(道・道教委 2017-12-15付)

 道教委は、義務教育段階における外国語教育の円滑な接続に向けた資料『外国語教育の充実に向けて~学びの連続性を踏まえた指導を行うために』を作成した。新学習指導要領を踏まえた小学校の外国語活動と外国語科、中学校の外国語科それぞれの目標と連携のポイントを説明。資料を活用し、学びの連続性を踏まえた指導の一層の充実など、学校段階の円滑な接続に向けた取組の推進を呼びかけている。

 新学習指導要領の実施によって、小学校では三十二年度から三・四年生で外国語活動、五・六年生で外国語科が導入される。三十~三十一年度の移行期間の外国語活動は、新学習指導要領の三・四年生の外国語活動および五・六年生の外国語科の内容の一部を加え、取り扱うこととなる。

 この資料では、小・中学校九年間を通じて学びの連続性を踏まえた指導を行うため、新学習指導要領を踏まえた小学校の外国語活動と外国語科、中学校の外国語科の目標と連携のポイントを示した。

 小学校の外国語活動では「~伝えあうようにする」など、慣れ親しむ状態への指導が求められるのに対し、外国語科では別の場面でも活用できる技能の習得が求められるなどの目標の違いを示し、それを理解した上で指導に生かすことが大切としている。

 また、子どもの興味・関心を踏まえた工夫、既習語句や表現を繰り返し活用する活動の設定といった学習意欲や積極性を維持するための例を、高学年用の新教材『We Can!』をもとに提示。外国語活動で慣れ親しんだ音声から外国語科の読み書きにつながるよう、小学校中・高学年間の連携を図る重要性を挙げている。

 小学校外国語科と中学校外国語科の連携では「子どもの発達の段階をとらえて指導に生かすために、小・中学校間で領域別の目標を比較し、何を身に付けさせるのかを理解することが重要」とし、教員間の連携に関しては目標・指導内容などについて意見交換、授業参観などを通して理解を深めることの大切さを指摘。小学校で設定する領域別の目標、扱った話題などの資料や教材の中学校側への提供、中学校が設定するCAN―DOリストの小学校側への提供など、連携のポイントを示している。

(道・道教委 2017-12-15付)

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